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インド:すべての屋台はここから始まるのだ・インドの移動販売用台車

         
  • 公開日:2007年1月6日
  • 最終更新日:2022年6月24日

インドには路上販売の人がものすごくたくさんいます。
売ってる物は服だったり日用雑貨だったり食品だったりと、それはもういろいろなのですが、その販売方法もまたいろいろなのです。
塀や壁に商品を貼り付けたり吊るしたりして、さも店舗のような感じにしている人。道端にシートを敷いて、そこに商品を広げて売る人。手に持てるだけ商品を持ったり、体に付けられるだけ商品を付けたりして売り歩く人などなど・・・

その中にあって、一番有利な販売方法と思われるのが屋台です。

なにしろ屋台はたくさんの商品を並べたまま移動することができます。
また商品が台の上に置かれていますので通行人の目線に近く、商品を手にすることも容易にできますので、購買につながりやすいでしょう。
そして売る側としても立ったままで取引ができるので、姿勢的に楽なのです。

この写真は、そんな屋台の元となる台車です。日本で「屋台」というと、リヤカーの上に必要設備一式が載り、屋根があってのれんが下がり、ちょうちんまでくっついていたりなんかしますが、インドの屋台は至ってシンプルです。
自転車の車輪が4個、「ロ」の字型の鉄枠にくっつき、その上に板が載っているだけなのです。

しかし、造りがそのようにシンプルなだけに、いくらでも応用が利くわけです。とにかく売りたいものをその上に乗っけてしまえばそれでいいのです。
先にご紹介したとうもろこし屋もそのひとつで、この台の上に材料のとうもろこしからコンロまでを乗っけて、日がな一日売り歩いているわけです。

そんな風に普段からよく目にする屋台なのですが、大きな商店街が定休日のときなどには、こいつらが大量にどっと繰り出し、シャッターの閉まった商店の前に陣取り営業をするのです。
なのでインドでは、商店街が休みの日であってもがっかりしてはいけません。それどころか、むしろそういう日の方が活気があったりするのであります。

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