ゴアのマルガオ駅を出発した列車は一晩中走り続け、私が目を覚ました時にはすでにケララ州に入っていました。
車窓からはうっそうと茂る椰子の林やゴム園などが見え、また水田や川といった水辺の風景も多く見られるようになって来ました。
そうなのです、ケララ州は椰子と水が豊富な州なのです。私はそんなケララに「いつかまた行きたい」と思い続け、ようやく9年ぶりにこうしてやって来たのであります。もう涙が出そうです。
私のケララ州での旅は大都市コーチン(コチ)から始まります。
そしてコーチンの鉄道の玄関口のひとつが、ここエルナクラム・ジャンクション駅なのです。ちなみにコーチンにはエルナクラム・タウン駅というのもありますので、デートの待ち合わせをするときなどは「タウン」か「ジャンクション」かまでしっかりと確認した上で、約束の時間より少し早く着くように家を出ましょう。
さて、駅といったらこれです。実はゴア州ではどこに行ってもこのコイン式の体重計が見当たらず、ずいぶん寂しい思いをしたのです。
それはやはりゴアが長くポルトガル領であったからだろうと思われるわけですが、さらにそこから推察致しますと、おそらく本国ポルトガルのリスボン駅などにもコイン式の体重計はないのだろうなあと思うのであります。
まっ、新宿駅でも見かけないですけどね、こんな体重計。
とにかくこうして久しぶりにその雄姿を見ることができ、またしても涙が出そうな私なのであります。
外観からしてちょっと古ぼけた感じの体重計ではありましたが、いつものように測定台に乗っかってコインを投入しましたら、ちゃんと機械は動いてポトリとカードが出て参りました。
ちょうど回転式刻印ドラムの数字と数字の境目近くだったようで、ちょっと数字が読みづらいのですが、これは66kgです。
今回も約3kgのバッグを持ったまま量りましたので、実際の体重は約63kgということになります。
ふぅ~む・・・予想を上回る速さで体重が減ってしまってるな・・・
これはここらでいっちょしっかり栄養をとらにゃいかんぞ。
そんな決意を胸に、改札口へと急いだ私なのでありました。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]