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休養充分で再びローカルバスの旅:コヴァラム・ビーチからカニャークマリへ

         
  • 公開日:2010年10月28日
  • 最終更新日:2022年6月3日

コヴァラム・ビーチからカニャークマリ行きのバスは、坂の上のバスターミナルから毎朝9時半に出ています。(確か一日一本だったと思います)

まあもしそれを逃してしまっても、トリヴァンドラムまで行けば、そこからカニャークマリ行きのバスがたくさん出ているので心配は御無用です。

ただし、トリヴァンドラムのバスターミナル(現地では「バススタンド」と呼ばれています)は二つあり、コヴァラム・ビーチからのバスが着くイースト・フォート・バススタンドと、カニャークマリ行きなどの比較的長距離のバスが出るセントラル・バススタンド(KSRTCバススタンド)は、ちょっと離れて(歩いて15分くらい)いますので要注意です。

バススタンドには3台のバスがそろい踏みしていました。カニャークマリ行きのバスは真ん中の水色のものです。ちなみに左側の赤いバスはケララ州営のバスでトリヴァンドラム行きのもの、右側のオレンジのものは最新型のエアコン付バスでKANIYAPURAMU(発音はたぶん「カニャープラム」だと思います)行きのものです。カニャークマリと似ているので間違えないようにしましょう。かく言う私も間違えて、「おー、カニャークマリまではエアコン付で快適な旅になるぞ!」とぬか喜びしてしまいました。

ここコヴァラム・ビーチはケララ州なのですが、これから向かうカニュークマリはタミル・ナドゥー州に属し、この直通バスもタミル・ナドゥーの州営バスとなります。
ナンバープレートのアルファベットも、タミル・ナドゥーを表す「TN」となっており、さらにその上にタミル語での表記もしてあります。私はこれを見て、タミル・ナドゥーは独自文化に対して強い誇りを持つ州だったということを思い出しました。
9年前にチェンナイで出会った男も、「タミル文字は世界で一番美しい文字だ」と自慢していたのを思い出したのです。

このバスの限らずインドのローカルバスはこのような座席配置のものが多いようです。座席は二人掛けと三人掛けのものがありますが、進行方向左側が二人掛け、右側が三人掛けになっています。

インドのローカルバスで長距離移動する場合は、この座席配置に加え、移動する方角から陽のあたる側を推測し、さらには沿道の景色などの要素も加味しながら事前に座る場所を決めておくのがコツです。

まあそれも乗客の少ない始発のバス停などから乗る場合でありますが、私のお気に入りは最後部の左側の席です。最後部の席はその目の前が後ろの入口になっているのですが、そこにはドアが無く(前の入口にもドアはありません)風が良く入り視界も良く、また乗客の出入りがすべて見えるので人間観察にも持って来いの場所です。
さらに乗客が少ない時などは、窓側ではなく通路のある位置に座れば、脚をのびのびと延ばすことができて実に快適なのです。

ということで、ガラガラのバスの最後部に陣取り、これから4時間ほどのローカルバスの旅を満喫するのであります。

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