ここカニャークマリは、インド亜大陸最南端の地としてヒンドゥー教の重要な聖地のひとつになっていて、ここに来る人々は最南端の地に昇る朝日を拝むとともに、三つの海(アラビア海、インド洋、ベンガル湾)が交わる海で沐浴をするというのが大きな目的になっています。
ということで、時刻はもうすぐ8時になろうとしていましたが、私も最南端の海まで再びやって参りました。すでに日はだいぶ高く昇ってしまいましたが、まだたくさんの人がいます。ここの沐浴はバラナシのような階段状のガートでするのではなく、このような浜辺で行います。
*ガートみたいなものも少しあるのですが、メインはこの浜辺のようです。
それにしてもすごい人出です。しかしまあ、この岩の上のおっさんはまだそれらしい恰好をしておりますが、左のおっさんなどは水泳パンツみたいなのを履いちゃって、まるで海水浴に来たみたいです。
ちなみにカメラを提げている人たちはみな写真屋さんです。せっかくの最南端の海での沐浴ということで、彼らに頼んで写真を撮ってもらっている人も結構いて、なかなか繁盛してました。
で、またこちらのおばちゃんたちは、みんなして打ち寄せる波にきゃあきゃあ言ってます。そりゃあもうとても無邪気なご様子で、ひととき娘時代に戻ったような気分になっているのでしょう。実に楽しそうです。とまあこうして見ておりますと、つい「本当に巡礼なのかよ!」と突っ込みたくなってしまいますが、こんな時でもないとなかなか旅行になど出られないのでしょう。
まっ、この楽しい時間も、敬虔な信仰心に対する神様のお恵みと思えば、それはそれでいいのではないかと思う次第なのであります。
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