ラーメシュワラムを9時40分に出発したバスは、途中何度も乗客の乗り降りを繰り返し、13時40分カライクディ(KARAIKUDI)という町のバスターミナルに到着しました。バスはここでエンジンを止め、運転手と車掌が真っ先にバスを降りて行きました。
どうやらここでちょっとまとまった休憩を取るようです。
私も手足を伸ばすのと、「もしかしたらあれがあるかも」という期待もあって、バスを降りてみることにしました。
と・・・ほ~ら、感が当たりました。
ターミナルの柱の陰に、一段と古ぼけた感じの体重計が立っておりました。それにしてもこれはいい形をしてますねえ。
体重計のウインドウは円形のものが多いのですが、こいつはカクッカクッと四角く、手作り感満点で実にいいです。
なんだか子どもの頃に見たロボットといった感じで、もう家に連れて帰りたいくらいにスバラシイです。
そんな体重計に乗って1ルピーコインを投入すると、体重計は本当に昔のロボットのようにぎこちなく、それでいていかにも従順な動作でカードにムギュッと数字を刻印すると、取り出し口にポトリと落としてくれました。
おお、お前はホントにイイコだな、よしよし。
出て来た体重計カードは両面ともなんら加工のしていない茶色いボール紙のもので、今までで一番素朴なものでした。
いやあ、ここの体重計は姿かたちといい、カードの素朴さといい、昭和の少年のノスタルジーをくすぐるには充分過ぎる逸品だなあ。
ただ体重が「76kg」ってのは、ちょっとあり得ないんだけどねえ・・・10kgくらい間違えてない?
まっ、この際計測値の正確さなんてどうでもいいか・・・
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