ラーメシュワラムからのバスは予定通り7時間でトリチーのバスターミナルに到着しました。
私の時計でラーメシュワラムの出発が9時40分で、トリチー到着が16時40分でしたので、本当に1分の違いもなく「ジャスト7時間!」だったので驚いてしましました。(まあ、たまたまでしょうが)このバスターミナルはかなり大きなものですので、その周辺にはたくさんのホテルが建っています。
でもあまりにもバスターミナルの真ん前だと、きっと立地で部屋の設備に対して料金も割高であろうと勝手に判断し、少し引っ込んだ辺りでホテルを探すことにしました。
南インドに来てからずっとローカルバスでの移動が続いていたことで、さすがに疲れが溜まって来ていたため、この時は少しくらい料金が高くても居心地の良いホテルに滞在しようと思い、外観がちょっと良さ気なホテルを選んで入ってみたのですが、結局2軒のホテルが満室で入れず、もう一度バスターミナルの近くに戻って来て、ようやくこの「ホテル・アンナマライ(Hotel Annamalai)」にチェックインできたのであります。部屋代はエアコン、朝食付きで1200ルピー+12.5%の税=1350ルピー(約2700円)というかなり贅沢なものになってしまいましたが、まあ仕方ないでしょう。
部屋は4階の西向きでなかなか小ざっぱりとしていて、窓からバスターミナルがすぐそこに見えました。
エアコンもちゃんと冷風を噴き出してはくれるのですが、なんだろなあ、この送風口は・・・まあインドではこういうのは珍しくないのですが、どんな使い方をしたらこんな風に風向きを変えるフィンが取れて無くなるのでしょうか?
とまあ、料金に比例してなかなか居心地の良さそうなホテルなのですが、実はこのホテルの良さはそんな部屋の設備や調度などではないのです。
このホテルの最大の良さは、隣に酒屋があるということなのです。ということで、部屋で旅装を解いた私は旅の疲れもどこへやら、さっそく酒屋に飛び込むとビールを3本買いました。
ところが、このビールが冷えてないんだなあ~
酒屋の冷蔵庫はよく移動式のワゴンなどで見かけるような、上にふたの付いた大きな箱だったのですが、どのビールもほとんど冷えていないのです。何度もビンを触ってみては取り替えさせたので間違いないのです。
しかし人間というのは追いつめられると案外妙案が浮かぶものです。
先ほどさんざんなじったあのエアコンのぽっかり空いた送風口に、試しにビールビンを突っ込んでみましたら、これがまあうまい具合にぴったり収まるのです。
そして冷却効果の方もそれはもうバッチリで、1時間も冷やすとまるで冷蔵庫に入れてあったようにしっかり冷えました。そんなわけでこの日は快適な部屋で久々の冷えたビールが飲め、満足して安らかな眠りに就けたのでありました。
まっ、夜中に部屋を間違えたとおぼしきインド人の、しつこいばかりのノックの音にしばらく耐えなければならないということはありましたが・・・
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