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ここはガンディーのドーティー・デビューの地なのだ:マドライのガンディー記念博物館

         
  • 公開日:2010年11月25日
  • 最終更新日:2022年6月3日

ここはマドライのガンディー記念博物館(Gandhi Memorial Museum)です。
マドライ駅周辺からはかなり離れた場所にありますので、私はオートリキシャで行きました。
料金はドライバーの言い値の50ルピー(約100円)でしたが、それでもかなりしつこく交渉しての結果だったので、まあ仕方ないでしょう。

ちなみに帰りは歩きましたが、炎天下を1時間半ほど歩くことになりましたので、日本人的感覚なら50ルピーという料金は妥当な気もします。

建物の前にはお決まりのガンディー像が建てられています。インドではとかく巨大にしがちなガンディー像ですが、質素を旨としたガンディーを記念する博物館のガンディー像がほぼ等身大であるということは、なかなか「良い!」と思います。

ガンディー像の大きさがよくわかるように犬を置いて写しましたので、どうぞ比較してみて下さい。

私がここに到着したのは9時半だったため、開館(10時)まで外で待つことになりました。

そこでしばらくは庭を散歩してみたりしたのですが、どうにも時間が潰し切れず、外に出てゆっくりチャイをすすって帰って来たら、ちょうど国旗掲揚が始まるところでした。国旗掲揚の時と掲揚後の二回、曲がスピーカーから流され、職員たちも一緒に歌っておりましたが、どちらもインド国歌ではありませんでした。

さらに歌の後職員全員でなにやら(ガンディーの教えでしょうか)唱和すると、ようやく朝のセレモニーが終わり開館となりました。

インド・マドライのガンディー博物館この博物館は入場無料ですが、カメラを持ち込むには50ルピー(約100円)かかります。
しかしそもそも入場が無料なため、ここには券売所もなければ切符拝見のおねえさんもいないのです。そこで私は他の人たちがどんどん展示室に入って行くのを横目で睨みながら、お金を払うためにあちこちウロウロし、ようやく館長らしきひとの部屋に入ってお金を払ったのでした。

ところがそこはインドの常で、朝一番というのはお釣りがないのです。館長(らしき人)は私の差し出した100ルピー札を受け取ると、「お釣りができたら持って行くから、展示物を見ていなさい」とおっしゃったのであります。

う~ん・・・普通ならこういうパターンは充分気をつけなければならないところなのですが、ガンディー博物館に勤めてる人だからなあ・・・信用するしかないよなあ。

この博物館ではガンディー(の運動)の足跡のみならず、インドという国がどうのように植民地化され、そしていかに独立を勝ち取って行ったかという歴史が詳しく展示されていて実に見ごたえがあり、私はかなり時間をかけて見て回りました。(まあ説明の英文を読むのにてこずったということもありますが)と、そんな風に私が熱心に見学しておりますと、先ほどの館長(らしき人)がやって来て、「お釣りです」と言いながら50ルピー札を手渡してくれました。

おおっ、さすがガンディー博物館の館長(らしき人)です。

ガンディーの教えの中に、「お釣りはちゃんと渡すこと」というのがあるのかもしれません。

さて、この博物館の展示物の中で、最大の目玉となるのがこれです。これは南インドの男性が腰に巻いて使うドーティーというものなのですが、実はこれはガンディーが暗殺された時に身につけていたものなのです。

ガンディーはこのマドライの地でドーティーを愛用し始めたということで、そのため最期の時に着用していたドーティーが、この博物館に安置されることになったのです。

*ちなみに上着はデリーの博物館にあります。

またここにはガンディーのトレードマークとも言える眼鏡も展示されています。

インド・マドライのガンディー博物館この眼鏡について、私の知人のサントーシー氏が自身のブログの中で(こちらです)、「(この眼鏡の写真を)何度撮ってもピンボケしてしまったのは、ガンディーの意思かもしれない」と書いておりましたが、私はそれを読んだ時「それは単に写真の腕なんじゃ・・・」と思ったものでした。

しかし今こうして自分で撮ったガンディーの眼鏡の写真を確認してみますと、なんと私の写真もボケているじゃあありませんか。

しかも、私の写真の方がもっとボケていて見づらいのです。

これはガンディー翁がこの私により多くのご意思をはたらかされたからに違いないのです。

やった!

でもちゃんと写った写真も欲しかったな・・・

欲深き私はなかなかガンディーには近づけないのであります。

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インドの伝統工芸細密画