暦の上では・・・
小正月も終り、そろそろ正月気分も抜けようか、いえ、抜かなきゃいけないのでありますが、どうも年末年始の夜更かしモードをいまだにだらだら引きずっておりましてね、私・・・いけませんねえ。
元々私は朝型人間でして、夜は比較的早く寝る方なのですが、年末年始に録画しておいた番組がたまっておりまして、そいつをついつい見てしまうわけですよ。
さらに先日、溜まっていた楽○ポイント、あっ、なにも伏字にすることはなかったんだ・・・楽天ポイント2000点がですよ、そろそろ有効期限切れになるということで、前々から欲しかったＤＶＤの映画ソフトを買ってしまったのです。
しかしそのＤＶＤを買うかどうかについては、それはもうかなり思案しました。
それというのもその映画はリメイク物で、初回生産分は特典ディスクとともに前作もくっついてきて３枚組約６千円というものなのです。
でも私、その前作を持っておりますので、だぶってしまうわけですよ。
さらに新作だけのＤＶＤもすでに売り出されていて、それなら３千円くらいで買えてしまうので、そこが思案のしどころなわけです。
あ～、持ってるものにお金をかけるのは惜しいし、でも特典ディスクは欲しいしなあ～、どーしよーかなー、買っちゃおうかなぁ～、やめよっかなぁ～
とまあ、そんな風にハムレット状態で悩みに悩んでいたのですが、そうするうちにも楽天ポイントの期限はだんだん迫って来るわけです。まあまだしばらく日にちはありましたが、そのままついつい忘れてしまったりしてあとの祭りになるのが怖いわけですよ。
で、楽天ポイントも私の耳元で「買っちゃえよ、なっ。ポイント使えば出費はたったの４千円だぜ。なあ、おい、買っちゃえ買っちゃえ。買えばいつでも好きなときにその映画を見られるんだぜ。いつでも登場人物に会えるんだぜ。なっ、買っちゃいな。もたもたしてるとオレ行っちゃうぜ。」って誘惑するんですよお！ったく、有効期限ってのはうまくできてるもんですなあ！
ぽちっ！
「カゴに入れる」ボタンを押しましたともさ。
そうなりゃ早く商品を届けて欲しいと思うのが人情ってもんです。
私はできれば先週の連休（1/13、14のです）に見たいと思い、金曜日の昼頃注文を入れました。支払はクレジットカードです。
そしたらその午後、注文確認とは違う２通目のメールが届いたのです。
こんな件名でした。
「クレジットカード認証不可のご連絡」
えっ？
あたた・・・有効期限、間違って入れてたよ・・・
あ～あ、せっかく早い時間に注文入れたのに、これじゃ連休に間に合わないじゃん！（自分が悪いんだけど・・・）
でも、そのお店はそのあと素早く動いてくれましたので、翌土曜日の出荷で、めでたく日曜日のお昼頃ＤＶＤが手元に届いたのであります。
ありがとう！そのお店！
＊このメルマガの後半へ続く
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＊このメルマガの前半からの続きです。
そんなわけで無事に連休に届いたそのＤＶＤは、じゃぁ～ん！
「犬神家の一族」
なのであります！
あっ、
今鼻で笑った人がいたでしょ。
いけませんよ、笑っちゃ。
犬神家を笑うものは犬神家に泣くっていうじゃないですか。
捨てる神ありゃ拾う犬神家っていうじゃないですか。
飼い犬に手を噛まれてこれがホントの犬噛み家っていうじゃないですかあ！
・・・
えーと、
まあとにかくですよ、私は犬神家の一族が好きなのです。じゃあどこがどう好きなんだ？と聞かれても困るのですが、なんか好きなのです。
たぶん日本全国に分布する犬神家ファンの大半の人が、「ええ、気が付いたらなぜか好きになっていたんです、はい」状態の人なのではないでしょうか。
で、まあ犬神家の一族のＤＶＤを買ったジジツに話を戻しますとですね、これはもうだいぶ前に発売されていたものなのですが、やはり先ほどお話しした「前作がだぶる」という問題で迷い続けていたわけなのですよ。
しかし結論から言いますと、これは買ってよかったです。
そんなわけで、これから私のコーフンさめやらぬ思いで、発売直後でもない中途半端な時期のＤＶＤを解説するのであります。
＊犬神家の一族になんら興味のない方、並びにすでにこのＤＶＤをお持ちの方にはつまらない内容になるかと思いますので予めご了承下さい。
まずパッケージが犬神家の座敷のものを模した金のフスマになっていてですね、すごくかっこいいのですよ。
でもってそいつは観音開き状に開く仕組みになっていてですね、そいつを慎重かつ重々しい雰囲気で開けようとするとですよ、突然ぱこっ！ってな感じで開くのです。フスマを留めていた引っ掛かりが途中で外れるんでしょうね。
そんな風になんかちょっと横溝正史のおどろどろしい雰囲気とは違うような開き方ではありますが、開いた中にはなんと犬神佐兵衛翁の遺言を聞きに集まった人々、まあそれこそが「犬神家の一族」なのでありますが、そんな人々が犬神家の座敷に集う写真がはまり込んでいますので、そこで一気に犬神家の一族ファンの心はワシヅカミにされてしまうのであります。
で、その犬神家の一族勢ぞろいの写真というのは、ＤＶＤ３枚が収納されているケースの最初の扉絵なのですが、そいつをゆっくり開けると（なにもゆっくりでなくてもいいのですが）、その下から現れたものは！
「ひとつ、犬神家の全財産ならびに全事業の所有権を意味する・・・」
で始まるあの犬神佐兵衛翁の遺言状の文面なのです。
よっ！待ってました！大統領！
そもそもこの物語はこの遺言状に端を発して展開して行くのですが、犬神家ファンなら誰でもこの文面を見るとつい声に出して読み上げたくなります。
「所有権を意味する犬神家の三種の家宝は、次の条件のもとに・・・」
よっ！古館弁護士！丸めがね！
もうこの時点で私はすっかり犬神家の座敷に上がり込んだ気分になってしまったのですが、さらににくい演出で、３枚のＤＶＤディスクには、その犬神家に伝わる三種の家宝がそれぞれ印刷されているのです。
あ～、もうたまんねえ～！
さて、肝心の映画の方なのですが、その日は仕事がお休みだったので、早速前作から見始め、途中食事休憩を挟んで新作に移行するという、新旧犬神家の一族連続鑑賞を成し遂げたのであります。
あ～、最高のシアワセ！
さらに嬉しい特典で、前作のＤＶＤには15のシーンで新旧作品を見比べられるという機能もついていて、いやあ、これはやっぱ買うしかないでしょう！的なファン心理を衝いた商法にただただ感心させられたのであります。
以上！
しかしまあ今週はごく一部の人にしか感心がないことにずいぶん文面を使ってしまったなあ・・・
それではみなさん、次回もまたぜひお読み頂けます様お願い申し上げます
来週まで、ごきげんよう！
