デリーのメインバザールで買ったサンダルは、フォート・コーチンとマッタンチェリーを歩き回った時に限界を迎え、ついにアレッピーで買い替えることになりました。
できれば今度はスポーツサンダル(っぽいの)がいいなと、あれこれ物色して試着・・・じゃない、試履?、いや、ふつーに試し履きって言えばいいのか・・・とにかくちゃんと履いてみて、これに決めました。値段は345ルピー(約690円)と結構お高いざーますのよ、おほほほほ!お金を払う段になったところで、若い店員がサンダルのつま先のベルトを指差し、「これは日本の文字か?」って聞くわけですよ。
で、そこを見たらですねえ・・・おやまあ、ホントだ。「大正・昭和の」って書いてあるじゃああーりませんか。試し履きまでしたのにちっとも気づきませんでしたよ、あたしゃ。私はこんなところで日本製のサンダルを買おうとは思っておりませんので、一瞬どーしよーかなーと迷ったのですが、考えてみれば日本人が付けたにしてはおかしなフレーズです。おそらくこれは日本語をよく知らない人が、適当にどこかの文章から持って来たフレーズなのではないでしょうか。
そしてさらに考えると、明治という偉大な時代を省いて「大正・昭和」といういわば二代目、三代目的ななんとも中途半端な時代の組み合わせになっていることと、そのあとに意味ありげにくっつく「の」が気になり初めまして、結局そいつをもらうことに致しました。
はたしてこの「大正・昭和の」に続くフレーズとはいったいなんなのでしょうか。
それをあれこれ考えていると、なんだかミステリーのなぞ解きをしているような、または大喜利の答えを考えているような、実に楽しい気分になります。
大正と昭和にはあって明治にないもの・・・
あー、「しょう」って発音?
まあ本気で答えを導き出そうとも思いませんし、また答えなんかないのでしょうが、私はこのサンダルがすっかり気に入ってしまい、そのまま日本に持ち帰って今でもなぞ解きを続けているのであります。
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