私は今、オートリキシャでラーメシュワラムからダヌシュコーディーというところを目指しています。ラーメシュワラムはインド亜大陸からスリランカに向けて突き出たところにある島なのですが、そのラーメシュワラム島の中でもさらにスリランカに向けて突き出している細長い半島の先っちょに行こうとしているのです。
それではその位置と地形をグーグルマップをお借りして確認してみましょう。
下の地図の左側がインド亜大陸の南部で、その右側やや下にあるのがスリランカです。 そしてこの地図のほぼ中央で、その両者が共に細く長い半島を、まるで手を差し伸べるかのようにして突き出しているのがおわかりになるでしょうか。
その部分を拡大したのが下の地図です。(地図中の「+」をクリックしてもいいのですが、その手間を省きました)
ご覧のようにラーメシュワラム(地図上では「ラメスワラム」)から細い細い半島が、先端のダヌシュコーディー(地図上では「ダナッシュコディ」)まで延びていて、さらにその先には「アダムス・ブリッジ」と呼ばれる小さなな島々が飛び石のようにスリランカに向けて連なっています。
とまあ、そんな先端に行ってアダムス・ブリッジを見てみたいということなのです。
私の乗ったオートリキシャは、もしかしたら今まで乗ったオートリキシャの中で一番速いのではないかと思われるほどのスピードで快走しましたが、目的地までなんと25分もかかりました。 実は私、最初はここまで自転車で来ようと思っていたのです。なにしろ海辺の道というのはあまりアップダウンがないので、いくら炎天下でもたいしたことはないと考えていたのですが、ガイドブックにちらっと書いてあった「古い自転車を貸し出す店」というのが見つからず、仕方なくオートリキシャにしたというわけなのです。
あー、自転車屋が見つからなくてよかった。さて、この半島の先の方は砂地になっているため、オートリキシャやタクシーが入れるのは途中まででありまして、ここからは専用の四輪駆動のトラックに乗らなければなりません。見ればトラックはたくさんあるようです。 しかしどれも駐車されたままで動く気配がありません。 係のあんちゃんらしき人たちが、トラックの周りにたむろしていたりするのですが、なぜか誰も声を掛けて来ません。
そこでこちらから声を掛けたところ、トラックの料金は一人60ルピー(約120円)だが、25人ほど乗客が集まらなければ出発しない、というのです。
だからそれまでそこで待っておれ、という係のあんちゃんの指示のもと、家族連れのインド人としばらくその場に突っ立って新たな客の到着を待ちました。
どれくらい待ったでしょうか。やがてインド人のグループがわっと到着すると、ようやく一台のトラックがエンジンをかけ、のろのろと私の目の前にやって来ました。
ところがです、一番早くから待っている私を差し置いて、後からやって来たインド人のグループがわっとトラックの荷台に乗り込んでしまったではありませんか。そこで私も負けじとトラックの荷台によじ登ろうとしたのですが、あろうことか係のあんちゃんが「お前は乗っちゃダメだ。このトラックは彼らのグループが借り上げたものだ」とのたまうのです。
なんでだよ!こっちはさっきからずっと待ってんだぞ!そんな抗議もむなしくトラックは行ってしまい、私のトラック待ちはまた振り出しに戻ってしまったのでありました。
なろー!
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