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カダムバ・バスターミナルでの列車チケットの予約方法、そしてRACとW/Lの説明:パナジ

         
  • 公開日:2010年9月3日
  • 最終更新日:2022年6月4日

パナジでの移動はバスが便利です。
パナジのカダムバ・バスターミナルへ行けば常にたくさんのバスが停まっていて、車掌が大きな声で行き先を告げながら乗客を誘っている光景が見られます。ただバスターミナルは街の中心地(たとえばパナジ教会)から、歩いて15~20分ほどかかる場所にあります。
それでも最寄りの鉄道駅(KARMALI)よりはるかに近く、また列車とは比べ物にならないほど多くの便数とルートがあるため、毎日たくさんの人たちがここに集まって来るのであります。

とは言え、やはり長距離移動となると列車の方が楽です。特に寝台車ならゆったりと寝て行かれるので実に快適です。

そんな乗客のニーズに合わせて(かどうかはわかりませんが)、カダムバ・バスターミナルには列車の切符予約オフィスがあります。

場所はバスターミナルの二階です。
入ったらすぐにカウンターに行き、10ルピーの手数料を払って番号札をもらいます。これなら割り込みを警戒して前の人にぴったりくっついて列を作る、ということをしなくて済むのでとても楽です。
あとは電光掲示板が自分の番号を示すまでのんびり待てばいいだけです。ただしその間にチケット予約申込書の記入を終えていないといけませんが。

ということで、私もここで次の移動のためのチケットを予約しました。内容はマルガオ駅(MARGAO、「マドガオン(MADGAON)」ともいいます)からエルナクラム・ジャンクション駅(ERNAKULAM JN)までのエアコン付二等寝台車、通称「2A(またはA/C 2nd)」のチケットです。

しかし希望していた日にちの列車は取れず、やむなく希望日翌日の列車に変更しての予約となりました。

ところがです、日にちがずれたとはいえ無事に確保できたと思われたそのチケットには、私が乗るべき車両番号並びにシート(ベッド)番号はなく、代わりに「RAC/5」という文字が印字されていたのであります。

さて、それではこの「RAC」とはいったいなんなのでしょうか?

実はこれ、正式名称を「Reservation Against Cancellation」と言い、インド国鉄ならでは(たぶん)のシステムなのです。

つまりRACの人は、正式な予約が取れている人がキャンセルをしたときにのみ席(実際にはベッド)を与えられるということで、私の場合はその優先順位が5番目ということになるのです。

と、ここまで見て、「じゃあRACは日本で言うところのウエイティング・リストのことなのだな」と思ってしまうと、これが間違いなのです。
なんとインド国鉄には、RACの他に「W/L(wait list)」というものが存在するのです。ああ、おそろしや・・・

さあ、この辺でだいぶ「なにがなんだかわからん」という状況になって来たかと思いますが、私も現地でそうだったので、ぜひこれをお読み頂いている方にもそうなって頂き、あの心細さを共有したいと思います。

それでは回りくどい言い方はそろそろおしまいに致しまして、インド国鉄における「RAC」と「W/L」の意味するものをご説明させて頂きます。

まず「RAC」ですが、これは不幸にして正式予約の人たちが誰もキャンセルをしなかったとしても、予定の列車には乗ることができるというものです。ただしベッドは与えられず、椅子席が割り当てられるとのことです。
でもこれで移動の手段だけは確保できたことになり、どうしてもその日に移動しなければならないという人は助かるわけです。

次に「W/L」ですが、早い話こちらは「RACの人たちの次」ということになります。
つまりRACの人が正式予約に繰り上げ当選するか、またはキャンセルによってRAC区分に空きができたときに、晴れてW/LからRACに昇格するわけです。

ということでインド国鉄(の寝台車)では二段階の補欠区分が設定されているということで、たとえば取ったチケットが「W/L 1」であっても順番は1番目とは限らないのでありますからして、そこのところをよーく心しておかなければならないのであります。

以上が実にわかりづらいインド国鉄のシステムの説明となりますが、自分のチケットの最新の状況(Status)は、予約オフィスの窓口だけでなく、インターネットの予約サイトでも確認ができるのでなかなか便利です。

ただし私はこの時インターネットでの確認ができず、また日曜日でバスターミナルのオフィスも休みだったため、自分の最新の状況(つまりちゃんとベッドで寝られるのかどうか、いえそれよりRACのシステムをちゃんと理解していなかったため列車に乗れるのかどうか)がわからないという大きな不安を抱いたまま、乗車予定の駅まで移動して行かなければならなかったのでありました。

ああ、おそろしや、おそろしや・・・

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