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2006年10月27日:パインズクラブ通信 第230号

         
  • 公開日:2022年8月12日
  • 最終更新日:2022年8月20日

暦の上では・・・

プロ野球日本シリーズも幕を閉じました。

おめでとう!北海道日本ハムファイターズ!

なんて書きましたが、おそらくこのメルマガが読まれる頃には、この話題はもう新鮮味の薄れたものになっているのではないでしょうか。
それというのも、楽天市場のメルマガ配信機能はもうだいぶ前から慢性的な混雑状況を呈しており、ましてや今回のように「優勝」と「週末」が重なりますと、そりゃあもう宣伝メールがばんばん送信されるわけです。
で、私みたいに当日(今10月27日の朝の7時半です)書き始めるメルマガは、もう完全に出遅れてしまっておりまして、先ほど予約状況を確認致しましたところ、あ~ら、今日の22時台まで入り込む余地がないじゃなあい、なのであります。

ならば野球の話題はやめておきましょう。

大変ですねえ、高校の必修科目の未履修問題。

初めは富山県の一校だけが報道されておりましたが、その後の調査で出るわ出るわ、あっという間にすごい数になってしまいました。

ここまでの報道では、未履修科目は世界史が多いのでしょうか。
思い起こせば20と数年前、私も受験生の端くれの末席のそのまた補助席みたいなところに位置しておりましたが、その頃の文系選択科目でも世界史は日本史に比べて「不利!」とかなんとか言われて敬遠されておりました。

しかし!

とまあ、そんなに力んで言うほどでもないのですが、私はあえて三年次の社会科選択科目に世界史を選びました。
その選択理由は、ただ単に日本史の担当教諭があまり好きではなかったという、実になんとも個人的かついいかげんな理由なのでありました。

二年の時は社会科の必修科目として日本史と世界史の両方があったのですが、その日本史の先生があまり好きじゃなかったのです。

その先生はかなりの年配で、そのため大きな声が出ないからか、いつも教室にソニーのFMラジオ「スカイセンサー」を持ち込み、ワイヤレスマイクで授業をやっておりました。
私がその先生を好きでなかった大きな理由は、話し方が分かりづらいというものだったのですが、その他の理由もありました。

それは、ツバが臭いというものです。

なんだそんなことか、と思った方もいるでしょうが、最前列中央の席でその日本史の授業を受けてご覧なさい。それはすごいですから。
なにしろ私の通っていた高校では一クラスに50名ほども生徒がおり、その最前列中央の席たるや教卓にぴったりくっついた位置にあるのです。なのでその席に座って上を見上げると、マイク片手に口角泡を飛ばし熱弁を振るう日本史教師の鼻の穴が、空中に撒き散らされたツバキの霧にうっすら霞んで見えるのです。私はそんな席に座らされていたのです。しかもその高校の授業は一コマが100分なのです。もちろんその間休憩なんかありません。
ですから私の頭上には100分間、ツバキの霧が静かに静かに舞い降り、授業が終わる頃には頭髪にバイタリス7000をつけたようになってしまうのです。

そんなツバキ攻撃に辟易していた私たち生徒でしたが、休み時間にその先生の使うマイクの先端の匂いを嗅ぐという肝試しなんかも果敢に行い、それはそれで学園生活をエンジョイしていたのであります。

 

*このメルマガの後半へ続く

〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。

*このメルマガの前半からの続きです。

 

と言う感じで、三年になったら絶対に日本史なんか選択するものか!との思いで世界史を選んだのでありましたが、その世界史の授業の第一回目に、件の日本史教師がスカイセンサーをぶら下げて教室に入って来たときは驚きました。
あっけに取られながらも、「コレハナニカノマチガイダ・・・ソウダ、アノキョウシガキョウシツヲマチガエタノダ・・・」と思っておりましたが、教師はスカイセンサーのスイッチを入れると、おもむろにマイクを口元に近づけ、なぜかとても嬉しそうに、

「えー、わたくし、本年度より世界史を担当することになりました」

と挨拶するではありませんか。

あまりのショックに呆然とする私の視界は、窓から差し込む春の日差しをさえぎるように浮遊する霧に霞み、それと同じように私の受験の行方は、先の見えない不透明なものになって行ったのでありました。

先生、私は今でもあなたのツバの匂いと、ネルチンスク条約という言葉だけは忘れずにおります。二年間、ありがとうございました。

えー、私はその後いくつも大学を落ちましたが、昨夜ついに階段からも落ちてしまいました。

家の中の階段を降りていたのですが、あと三段ほどというところで足を滑らせてしまったのです。高さこそありませんでしたが、滑らせた右足が足首を不自然に曲げた形のまま床に到達し、そこに全体重がかかったものですからものすごく痛かったです。
私はその場で足を抱えて5分間ほどうーんうーんと声を出して唸ってしまいました。そして落下のものすごい音に驚いた飼い犬は、ワンワンとけたたましく吠えておりました。

シップをして寝ましたが、もちろん今も痛くて足首が曲げられません。

でも、骨折まで至らなくてよかったです。

みなさんも、どうぞ階段の上り下り、必修科目の未履修にはご注意下さい。


それでは、また来週!

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