暦の上では・・・
いよいよ5月が終わろうとしています。
爽やかな季節が終わってしまうのは残念なのですが、ようやくスギ花粉の飛散も終結し、外に出られるようになったことは大変喜ばしいことであります。
そんなわけで、私は最近早朝の犬の散歩を始めました。
知ってる人は知っている、飼い主の手を噛む黒い悪魔、ルークとです。
まだひんやりとした早朝の空気を切り裂いて颯爽と歩く私とルーク。
ずんっ!
突然引き綱が重くなります。
振り返るとルークが電柱の匂いを嗅いでいます。
この辺がちゃんとしつけをしなかった報いで、犬と快適にウォーキングするための必要条件「着いて」ができないのであります。
常に飼い主の左側に寄り添うように着き、歩調を合わせて歩いてくれるなら、この朝の散歩もどれほど快適なものになるでしょうか。きっと今より距離も時間も延ばせるはずです。
なのに・・・
ルークは5mごとに立ち止まり、電柱や壁の匂いをくんくん嗅いでは放尿をするのであります。
でもまあ放尿くらいなら許します。
しかしルークは、片脚を上げて放尿するかに見えて、実はうんこをはじめてしまうことがあるのですね。
散歩にはちゃんとスコップとビニール袋を持参してます。
そのスコップにはあらかじめ小さいビニール袋をかぶせておき、ルークがうんこをしそうになったら、そいつを肛門の下に差し出しブツをキャッチするのです。するとスコップを汚すことなく簡単に処理が終わるのです。
ところがルークは、片脚を上げて放尿しながら排便の体勢に移っていくという連続技を繰り出しますので、よーく観察していませんとスコップを差し出すタイミングが遅れ、処理が面倒になってしまいます。
観察のポイントは2点、猫背と肛門のひくひくです。
つまり排便のときの特徴としては、背中がだんだん丸まって来るとともに、肛門がひくひく物言いたげにするわけです。
なのでルークが道端の匂いを嗅ぎだすと、私の目はルークの肛門を注視し、さらにその向こうにある背中がふくらみ始めてはいないかと、神経をとがらせなければならないのです。
おっ、そんな説明をしてる間に、肛門がひくひくし始めたぞ。
さらに片脚を上げたままの下半身(後半身?)が、ケンケンしながら前に移動し始めたぞ。
スコップ出動!
・・・・・
任務完了!
やれやれ、上手く取れたぞ。
あとはこのビニール袋を裏返してブツを包み込むだけ・・・
あっ!ばか! 動くなルーク!
あ~あ・・・こぼれちゃったよ・・・
*このメルマガの後半へ続く
〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。
*このメルマガの前半からの続きです。
犬も生き物ですから、そりゃあ排尿もすれば脱糞もします。
なので、散歩の時にうんこをするのは仕方ありません。
たとえそれが3回だとしてもです。
それでも所定の回数をこなした後は、わりとよく歩くようになります。
そこで昨日はいつもよりほんの少し遠回りをして、市立図書館を回り込んでみました。
市立図書館は総合公園の中にあるので、周りは芝生や植え込みがきれいに管理され、なかなか気持ちのいいところです。しかも早朝なので人もあまりいません。
そんな図書館を裏手に抜けようとしたとき、どこからかこんな声が聞こえてきました。
ケーン!
誰でしょう?
私は他人から「ケン」などと呼び捨てにされる覚えはありません。だいいち名前がケンではありませんし。
私はいぶかしく思いながら、声のした植え込みの奥を見ました。
するとその植え込みから、赤い顔をしてこちらを見ているものがあります。
酔っ払いの朝帰りでしょうか?
いえ、そうではありません。
それは、一羽のキジだったのです。
おお!こんなところにキジがいるとは・・・
私は感動しました。
確かにここは都会ではありません。しかしキジが出るほどの山の中というわけでもないのです。
それなのにキジはこうしてここにやって来て、そして私を呼び止めたのです。名前は間違えたけど。
しかし犬にキジと来ると、まるで桃太郎みたいじゃないか。
そうかそうか。
キジよ、もしかしたらきびだんごが欲しいのだな?
よかろう。ついでに山に帰ってサルも連れて来るがよい。
なあに、きびだんごのことなら心配するな。
この手に提げたビニール袋に、たくさん入っておるわ。
なにしろ3回分だからな!
はっはっはっはっはっ!
早起きは三文の徳。
みなさんも、早起きに努めましょう!
それでは、また来週!