カニャークマリからマドライへ移動すべく、バスターミナルへやって来ました。バスターミナルは街の中心部(ホテルがたくさんある場所)から内陸に入ったところにあります。四角柱の灯台を目指して歩き、それを通り過ぎた先の右側ですので、まあ迷うことなく到着するはずなのですが、いかんせん重い荷物を背負って炎天下を歩いて来たため想像以上に遠く感じられ、途中で道を間違えたんじゃないかと不安になってしまいました。
13時20分、今回私が乗る「ウルトラ・デラックス」という等級のバスが入って参りました。ちなみに出発予定時刻は13時です。チケットはすでにこの前日、州営バスの予約オフィスで購入しておりましたが、そこにもバスがたくさん止まっていましたので、「もしかしたらそこから出発してしまったのでは」と不安になり、バスターミナルの係員のおっさんに「本当にここでいいのか?」と何度もしつこく聞いてしまったくらいなので、バスが入って来た時にはホッとしました。
さて、そんなタミル・ナドゥー州営バス運行会社が公式に「ウルトラ・デラックス」とランク付けしたバスはどんなんかなあ?と申しますれば・・・まず座席が通路を挟んで2座席ずつで、しかもリクライニング機能付という豪華さです。
ここまで移動に使って来たバスは、通路を挟んで2座席と3座席のベンチシートでしたので、それに比べたら確かに「ウルトラ・デラックス」です。
そして前方にはテレビが設置されていて、まだ出発前だというのに早くもインド人が大好きな映画が大音量とともに流されていました。これには私はさて置き、他のインド人乗客たちは実に満足そうでした。
さすが「ウルトラ・デラックス」です。
さらに頭上を見ますれば、なんとこのシート専用の扇風機が設置されていました。これなら渋滞に巻き込まれて(まずないですけど)窓から風が入って来なくなっても安心ですね。
なお、読書灯は点灯しませんでした。
これだけのウルトラ・デラックスぶりで、マドライまでの運賃はたったの140ルピー(約280円、この他になにやら30ルピー取られましたが)なのですから驚きです。
なにしろカニャークマリ-マドライ間は距離にして250kmあり、時間にして6時間ほどかかるのです。
つまり1kmあたり0.56ルピー(約1.12円)、1時間当たり23.33ルピー(約46.66円)という、誠に格安な「ウルトラ・デラックス」なバスの旅が楽しめるのであります。
さあ、出発です!
[dfads params=’groups=39&limit=1′]