ここはコーチンのエルナクラム地区にあるバスターミナルです。
ここからは中、長距離のバスが出ています。それにしても今回はここに来るまで実にスムーズでした。
フォート・コーチンの宿を9時ちょうどにチェックアウトして、場所が変わってしまった船着場(くどいなあ)に向かい、9時35分発のフェリーに乗り、9時52分にエルナクラムの桟橋に到着。
オートリキシャでこのバスターミナルに着いたのが10時02分で、なんと10時04分発のこのバス(右側のやつです)に乗ることになったのです。その間わずが1時間、インドでこれは奇跡と言っても過言ではないでしょう。
ということで、私はこれからこのバスでアレッピーを目指します。
ここからアレッピーまでは65kmほどの道のりです。車で飛ばせば1時間足らずで到着してしまうでしょうが、さすがにこうしたローカルバスではそうはいかず、2時間くらいかかってしまいます。この立っている男性は車掌さんで、車内を回って切符を売りに来ます。アレッピーまでの料金は37ルピー(約74円)でした。
南インドのローカルバスのほとんどは、窓ガラスがありません。でも車内を走り抜けて行く風に吹かれながら、椰子の生い茂る車窓の風景を眺めるというのは、実に気分のいいものです。
そして雨が降って来たら、こうして窓の上に収納してある蛇腹のカーテンを引き出せば、もうそれで大丈夫。隙間から侵入して来る雨水なんて、そんなもの気にしてはいけません。ただしこのカーテンは厚手で色も黒っぽいため、みんなでこれを閉めてしまうと車内は薄暗くなってしまい、さらには風が入って来なくなってしまうので、そこが少々難点ではあります。
でも今日はこんなにいいお天気。
窓からばんばん入って来る風もさわやかで、気分も最高です。とりあえず今日はアレッピーまでの乗車となりますが、今回南インドは可能な限りローカルバスで巡るつもりでいます。
そんなわけで、ここからの旅は移動もひとつのイベントになって行くのであります。
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