アーマダバード旧市街のバザールで、こんなお店を見つけました。このお店はネジやクギ、工具に刃物といった金属製品を商う金物屋さんなのですが、この店の横に掲げられていた額縁のディスプレイが実に秀逸だったので、店のおやじさんに許可をもらって写真を撮らせて頂きました。
はい、ぱちり!
で、これがその拡大画像なのですが、お分かり頂けるでしょうか。このような中央に大きな放射円形を配したデザインは、インド方面でよく見かける図案なのですが、それがすべてこのお店の取扱商品で構成されているのです。
どんなものが使われているか見て行きますと、ボルトにナットに木ネジ、ワッシャー、クギにカスガイ、栓抜き、ハサミ・・・おやおや、コンビーフの缶を開けるカギ状の巻き取りハンドルまでありますねえ。
とにかくこのディスプレイはパーツの配置、バックの板と少し退色した金属部品との色のバランス、頑丈だけが取り柄のような無骨な額縁といったものすべてが素晴らしいのです。
さらにそれだけでなく、一番の目的である店の看板としての機能を見ましても、一目で営業品目の概要がわかるだけでなく、整然とした配置と堅牢な作りでおやじさんの謹厳実直誠心誠意といったものが見事に表されているのです。
そんなわけで、私が「これは実に素晴らしい!」と言いながら写真を撮っているというのに、おやじさんは愛想笑いを浮かべることもなく、いつも通りの店番の姿勢を崩さないのでありました。
さすがです。
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