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2016年グジャラート再訪・第24回 / ジュナーガルでの食事

         
  • 公開日:2017年10月24日
  • 最終更新日:2022年5月21日

今日はまだポテトチップスとジーラ・マサラ・ジュースをお腹に入れただけなのでさすがに腹が減った。

下痢はまだ完全には治り切ってはいないが、だいぶ快方に向かっているようで、なんだか無性に肉が食べたい。食べたいったら、食べたい。これは私のワガママなどではなく、体からの要求なのである。

三年前にジュナーガルに来た時は、ベジタリアンの定食屋しか見つけられなかったのだが、実は肉屋らしき店は見かけていた。

場所はバススタンドからメインストリートを東に5分ほど歩いた辺りである。
そこでメインストリートは大きく左にカーブし鉄道駅へと至り、メインストリートから外れて真っ直ぐ進むと、この街一番の観光名所ウパルコート砦に至る。
そのウパルコート砦へ続く道の入り口辺りで、その店を見たのであった。

インド、ジュナーガルの肉屋

この界隈は食料品を中心とした店が集まっている。またこの少し先には市場もある。

もっとも肉屋と言っても店先に生きたニワトリの入った籠が積まれ、看板にニワトリの絵が描いてあるというだけの店で、はたしてそこが本当に肉屋なのかは確認しなかった。でもそこが肉屋なら、たぶんその近くには肉料理を出す食堂もあるだろうと見当をつけていた。

はたしてニワトリの絵の看板を掲げる店は、三年前と同じ場所にあった。

インド・ジュナーガルの大衆食堂

ここが肉屋だとすると、きっとこの辺りに肉を食べさせる食堂があるはずなのだ。

看板はグジャラート語で書かれているので「&」しか読めないが、看板にはニワトリと玉子の絵が描かれているので、普通に考えればここは肉屋かペットショップのどちらかであろう。そしてさらにごく常識的に考えれば、ここは紛れもなく肉屋に違いないのである。

インド・ジュナーガルの大衆食堂

材料があればその製造物もあるはずなのだ。

とにかく適当に見当をつけ、その辺りの路地に入って見る。
するとわりとすぐに料理の写真をたくさん掲げた店を発見した。
看板の写真からは「肉」が使われているかどうかは判らず、またグジャラートの文字からは何も伝わって来ないが、私の鼻が確かに肉の匂いをかぎ分けた。

入り口で揚げ物を売っているおっさんに「ここはノン・ベジレストランか?」と尋ねると、そうだとの答え。ピンポ~ン!である。

インド・ジュナーガルの大衆食堂

ちょっと入りづらい雰囲気だったが、肉の魅力はそれより強い。

それほど広くない店内はほぼ満席であったが、一番奥のテーブルが空いていた。
殺風景な店内は薄暗く、見たところ客層もそれほど良いとは言えないようだが、インドの地方都市としては標準的な定食屋といったところか。

インド・ジュナーガルの大衆食堂

たくさんの人が黙々と食事をしている。

メニューなんて見てもどうせ何もわからないので、周りの人が食べているものを指差して「あれは何か?」と尋ねると、それはチキンビリヤーニだという。
ビリヤーニは炊き込みご飯のことなので、米好きの私には願ったりかなったりである。迷わずそれを注文する。

値段はオニオンスライスがついて30ルピー(約48円)。
量は多くないが、今の私にはちょうどいいサイズである。

インド・ジュナーガルの大衆食堂

ちゃんと大きなチキンがいくつも入っていてエライのだ。

腹が減っていたこともあるが、それを差し引いてもなかなかうまい。
フライドライスではなく炊き込みご飯というところもいいが、入っている肉がぐにゅぐにゅしていて私好みである。いったいどこの部位なのだろう。

あまりのうまさに心から感動し、わざわざ厨房のおっさんにお礼を言った。
それにしても汚いTシャツだなあ。

インド・ジュナーガルの大衆食堂

服はちょっとバッチイが、いい仕事してるぜ、おっさん!

もちろん次の日も同じ食堂に行った。

ところが意気揚々と「チキンビリヤーニ!」と注文する私に、店員は無情にも「ない」と言う。
昨日より早い時間に来たのにもう売り切れなのかとがっかりしたら、そうではなくて、その日はマトンビリヤーニの日だったのである。どうやらビリヤーニの具は日替わりのようである。じゃあ明日はビーフかポークかな。

マトンビリヤーニも30ルピー(約48円)だった。
そしてその味もやはりチキンビリヤーニに勝るとも劣らないうまさであった。

インド・ジュナーガルの大衆食堂

チキンもうまいがマトンもうまい!

いくらインドといっても、いま時たったの30ルピーでこれが食べられるなんて、実に素晴らしい食堂なのであった。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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