〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。 6/19(火) トリヴァンドラム 快晴 気温32℃ 5時頃より寝られなくなり、6時に起きる。 8時頃ホテルを出る。 No.9の乗り場に着くとバスが発車するところで、乗客が乗れ乗れと言う。 8:50 出発 ビーチはすごくきれいだった。シーズンオフのため観光客はほとんどおらず、少なくとも外人はいないようだった。 あちこち写真を撮ろうとしていると「ウニを食べないか」との誘いがあった。Rs.50/1個と言う。5個買うといくらになるかと聞けばRs.200とのこと、結局ウニ5個、エビ4尾、サカナ1尾でRs.500で手を打った。 食事は外にテーブルとイスを出し、ヤシの枯葉で魚をホイル焼きにし、ウニは石で割って中身をほじくり出す、といったことを大人4~5人で行う。 ウニ5個 → 6個 ウニはレモンをかけてしまうのですっぱいだけ。それとカラが入っていてジャリジャリする。 |
【以下の解説は2010年1月6日のものです】
結局昨日はトリヴァンドラムのバススタンドへ到着するや雨が降り出し、大急ぎでオートリキシャに飛び乗りホテルへチェックインしてしまったのですが、そのホテルがどうにも古くて陰気で、唯一の取り柄ともいえる部屋の広さも返って不気味に思えてしまう始末・・・どうやらだいぶ疲れが溜まっているようで、気持ちも落ち込み部屋の絵も描く気になれませんでした。
しかし明けて今朝は外は快晴!
今日はいっちょ南インド随一の美しさと言われるコヴァラム・ビーチに行って、ちょっと気分転換しようと思います。なにしろコヴァラム・ビーチへは、トリヴァンドラムのローカル・バススタンドから出ている路線バスで簡単に行かれるようなのです。
バススタンドの売店でバス乗り場を教えてもらい、すでに停まっていたバスに乗り込むと、私たち以外の乗客はみな地元の方々のようで、実になんとものんびりした雰囲気です。さらに途中のバス停では、とても一人では運べないであろうという量の野菜を携えたおばさんがバスを待っており、乗り込む際には他の乗客の手も借りて、野菜の束をいくつもバスに運び入れておりました。
しかしまあ、バスの乗り降りの時は誰かに手伝ってもらえるでしょうが、バス停から家(もしくは他の目的地)まではどうするのでしょう?
バスは30分足らずで目的地のコヴァラム・ビーチに到着しました。
バス停から海岸へと続く坂道を下りていくと、左側にはいかにもリゾート!といった感じで、全室オーシャンビュー(たぶん)で、しかも専用ベランダ付き(おそらく)のホテルが建っていたりします。
あー、私の泊っている薄暗いホテルとは、比較にならないくらい快適なんだろうなあ~
さすが「南インド随一」と言われるだけのことはあり、海はとてもきれいでした。しかしこの季節は完全にシーズンオフとのことで、薄ベージュ色の砂浜にはほとんど人がいません。なんだか実にもったいないです。
そんな美しい風景を写真に収めながら散策しておりますと、美しさとは無縁そうな男が近づいてきて、「ウニを食べないか」と言うのです。私はその男が近づいて来た時点で、完全無視を貫こうと思っていたのですが、ついその男の発した言葉に反応してしまいました。なにしろ男は「ウニ」というところだけ日本語で言ったのです。男は日本人がウニを好きなことをよーく知っているようなのです。
男は大きな手のひらを少し丸めるようにして、「このくらいのウニがひとつ50ルピーだ」と言うのです。
ふ~む・・・そんなに大きなウニが日本円で150円足らずなのか・・・
確かに日本とは比較にならない安さです。
しかしここはインドですから少し値切ってみようと思い、「5個だったらいくらになる?」と聞いてみたところ、男は即座に「200ルピーだ」と返して来ました。
う~ん、大きなウニが5個で600円足らず・・・これは食べるしかないでしょう!
結局ウニの他にもエビや魚といったシーフードをそろえて、500ルピー(二人分)で屋外ランチと洒落込むことにしました。
海の見える椰子の葉蔭にテーブルを設置して、リゾート気分は満点です。しかしエビが不漁で手に入らなかったとのことで、その代わりに魚とウニが増え、おまけにバナナを付けるということになり、さらに400ルピーに値下げさせました。
まあそこまではよかったのですが、その魚というのがなんだかぼそぼそしてあまりおいしくなく、一番の期待だったウニも、外見のわりには中身が少なく、また味も日本で食べるもののような旨味が感じられませんでした。もっともウニには男が絞るレモンの汁がたっぷりかけられていて、味もへったくれもなくなってしまっておりましたが・・・
とにかくこれで一人200ルピーというのは、南インド随一という風景を入れてもちょっと高かったかなあ、というのが正直なところだったのであります。
つづく
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