時刻はまさに昼の真っ盛りであるが、まずは今夜の宿探しである。
あらかじめガイドブック(ロンリープラネット)の地図でバススタンドの位置を把握していたので、迷わず右方向(東)に歩き出す。これが私営バスだと、どこぞとも知れぬ町はずれの道端で降ろされたりすることもあるので困るのである。
私はここに一泊だけして翌朝早く出発する予定なので、できるだけバススタンドに近い宿に泊まりたいと思うのだが、バススタンド周辺にはそれらしきものが見当たらない。
結局一番最初に行き当たったのが、ガイドブックに唯一載っていたここ、ホテル Sun “n” Shine である。サ~ンシャイン!イェェェェェェェ~イ!
しかしガイドブックには、肝心の宿泊料金が書いていなかった。
外見は少々くたびれてはいるが、入り口にはドアマンもいるので高そうである。
とにかくまずは料金を聞いて、高けりゃやめればいいやと中に入ってみたら、あ~ら、ずいぶん立派なロビーじゃない。
やはり宿泊料金は税込2260ルピー(約3600円)とちと高かったが、部屋を見せてもらったら想像以上に広くてきれいで、それになによりバススタンドに近いという地の利を買って泊まることにした。
部屋は3階の202号室、エアコンとホットシャワーが使え、Wi-fiも利用できる。
宿泊料金は一人利用時のものであるが、ベッドが二つあるのでなんだかもったいない気がする。
私の汚いリュックサックが、この部屋に実に不似合である。
部屋の奥には大きなテレビとソファが用意されている。
また大きな窓もある。おそらくこのホテルはどの部屋もちゃんと窓があるのだろう。こう書くと驚く方もいるかもしれないが、インドには窓のない客室などいくらでもあるのだ。
ただし窓からの景色はたいしたことがない。しかしもっと上階の部屋ならバーヴナガルの街が一望できるのかもしれない。
バスルームもきれいである。そしてトイレの流れ具合もスムーズである。
なにしろ私は相変わらず下痢をしているので、特にトイレは大事なのだ。
シャワーもちゃんとお湯が出る。でもちょっとぬるかった。それでも一応24時間いつでもお湯が出る。
さらに湯沸かしポットにコーヒーと紅茶、ペットボトルの水まで用意してくれている。
ああ、実にありがたい。これでコイルヒーターでお湯を沸かさなくて済む。
こんな立派なホテルでゆっくり休めば、下痢などきっと治ってしまうであろう。
*情報はすべて2016年11月時点のものです。
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