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2010年ジャイサルメールの旅・その28

         
  • 公開日:2011年11月4日
  • 最終更新日:2022年6月11日

乾季ですっかり水の少なくなったガディサール湖は人の姿もまばらで、干上がった湖底では少年が羊(もしかしたらヤギかな)の放牧をしていたりと実にのんびりとしています。ふと足元を見れば、紫色の小さな草花がたくさん咲いているではありませんか。
通常はこの辺りも水の底になるだろうに、その時はこの草はどうしているのでしょうか。実に不思議です。

湖に設置されたガートの真ん前には、石造りの建物が建てられているのですが、水の少ないこの時期は歩いて行けます。
なんの目的で造られた建物なのかはわかりませんが、とにかく今はだいぶ荒れ果てていて、気を付けなければずれた床石に足を落としそうです。普段あまり人が来ないのか、私が中に入って行くと、天井近くに巣を作っていたハトが慌てて飛び去って行きました。羽根のあるハトにしたら、この建物は水の中に孤立していた方が快適なんでしょうねえ。

そんなうらぶれた建物の二階に上がり、窓からガートを眺めましたら、オートリキシャのドライバーが心配そうな顔つきできょろきょろしています。どうやら用を済ませて戻って来たら、私たちが見当たらないので焦っているようです。

さて、それではそろそろ戻ってあげるとしましょうか。

建物から出ておーい!と手を振ると、ドライバーも白い歯を見せニッコリ笑って見せたのでした。

*情報はすべて2010年3月時点のものです。

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真鍮製のアンティーク弁当箱