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バスは突端の街へ:マドライからラーメシュワラム

         
  • 公開日:2010年12月3日
  • 最終更新日:2022年6月3日

案内板でラーメシュワラム行きのバスは「5番」から出ることを確認し、さっそくその5番へ行ってみたのですが、9時40分発のバスはすでに満員状態で乗るのを断念しました。
なにしろここからラーメシュワラムまでは173.5Km(案内板による)あり、所要時間も約4時間(ガイドブックによる)もかかるので、できれば座って行きたい、いえ、なんとしても座って行きたいのです。ということで、次の10時15分発(出発時刻は時刻表からではなく、実際に出発して初めて知ることになるのですが)のバスで行くことにしました。バスを一本遅らせたため一番乗りで座ることができましたが、出発の時にはほぼ満員になっていました。さあ、これからバスは海を目指してひたすら走って行きます。12時、バスが大きなターミナルに到着すると、満員だった乗客のほとんどはそこで降りて行ってしまいました。どこでもたいていそうなのですが、長距離を走るとはいえあくまでもローカルバスなので、始発から終点まで乗る人というのはほとんどいないのです。

ちょうどお昼時ということで、物売りが次々とバスの中にやって来ます。彼らはバスの発車ギリギリまで熱心に商売し、動き出したバスから飛び降りて行ったりするのですが、荷物を抱えている上に足下がチャッパル(サンダル)なので、見ていてひやひやしてしまいます。

バスはふたたび走り出し、またいくつものバス停で停車し、ヒツジの群れを横目で見、海へ海へと向かいます。

これから行くラーメシュワラムというところは、インド亜大陸がスリランカへ向けてあたかも食指を伸ばしているような形の、まことに細長い半島のそのまた先っちょにある島です。
そしてその島は半島と橋でつながれており、このバスもそこを通ることになり、ラーメシュワラムに着く直前には両側に海が広がる光景が見られるはずなのです。ということで、私はさきほどからその瞬間を今か今かと待っているのです。

と、

おお!

ついに前方に青い海が見えて参りました。

そしてほら!

左側にも海が見えて来ました。

いよいよ橋に差し掛かります。これから海の上を渡って行くのです。

それにしてもなんと美しい海なんでしょう。

橋の左側には鉄道が平行して走っています。このバスが走っている橋はアーチ型になっていて、その中央部は海からだいぶ高い位置を通ることになるのですが、鉄道橋は陸地からほぼそのままの高さ、つまりかなり海に近い低い位置を通るため、列車でここを渡る時はさぞかし海の上を走っているような気分になることでしょう。
ああ、うらやましい。

と言ってる間にバスは橋を渡り切ってしまいます。その先の陸地はもうラーメシュワラム島になります。

島に渡ってからもバスはしばらく走ります。そして14時ジャスト、バスはラーメシュワラムのバスターミナルへ到着致しました。運転お疲れさまでした!

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