私たちが予約したホテルは、いくつもの宮殿ホテルを運営するグループのもので、その名も「カリニ・ヴァワン・パレス・ホテル」と言い、レッキとしたマハラジャのお屋敷なのです。
とは言え、そのホテルの外観はご覧のようなものです。なんだか「宮殿」の持つイメージとはだいぶ違います。この建物はアール・デコ様式で建てられたものです。
アール・デコと言うのは、1925年のパリ万博で登場した様式ですので、当然それ以降に建てられたということになります。ホテルのパンフレットには建造年が書かれていませんでしたが、その説明文に「1940年代にもっともポピュラーだったスタイル」とありますので、この建物はきっとその頃に造られたのでしょう。
建物の周囲は広い芝生の庭になっています。
客室は全部で20室。内訳はレギュラールームが10室、アール・デコ・スイートが8室、アール・デコ・スイートのシングル仕様が2室となります。
とまあ、外観はあくまでも「モダン」であり、とてもインドの宮殿ホテルとは思えず、何でインドに来てまでこんなホテルに泊まらにゃならんのよ、という疑問もあるかと思いますが、外観だけで判断するのは早計というものです。人は見かけによらぬものと言うではありませんか。ホテルだって同じなのです。問題は中身なのです。ちゃんとお風呂のお湯が出るかが重要なのです。って、そりゃあ安ホテルの場合だってば。
とにかくこのホテル、だてにマハラジャがこしらえ、宮殿ホテルのひとつとしてパンフレットに名を連ねているわけではないのです。
*すべて2007年3月時点の情報です。
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