〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。 2010年3月24日(水) マウント・アブー 晴 朝たぶん20℃くらい 6:30起床 身支度を整え、8時朝食へ 9時前にチェックアウト Rs.80 写真を撮る バススタンドに到着すると、昨日ツアーで一緒だったアーマダバードの家族がいた。 バスは寝台と半々の造りで、椅子席はちょっと圧迫感がある。なにしろ頭上にベッドがある。 今日は山下りのためバスはスピードを出す出す。 一時間ほどで山道は終わり、いよいよアーマダバード方面目指して突き進む。 11:11アーマダバードまで195Km 11:15最初の休憩 30分間とのこと。 門前にはたくさんの店が出て、店頭で赤い粉を売っている。 再びバスは走り出し、山を越え畑を越え街を越えて突っ走る。 13:10二度目の休憩 今回はドライブイン アーマダバードに近づいたのか、バスは度々停まり人が降りて行く。 |
【以下の解説は2012年9月26日のものです】
〔以下メモに解説を加えて〕
2010年3月24日(水) マウント・アブー 晴 朝たぶん20℃くらい
6:30起床 身支度を整え、8時朝食へ トマトスープ、バナナカード Rs.45
昨日とは違う食堂に入ったが、やはり「バナナカード」というメニューはなく、ダヒ(ヨーグルト)と輪切りバナナを別注文。
9時前にチェックアウト Rs.80 写真を撮る
「80ルピー」とはクリーニング代とチャイ代。つまりズボンは無事手元に戻ったということ。チャイ代はここで働く三少年(このゲストハウスの子どもという可能性大)が入れ代わり立ち代わり部屋に売り込みに来るので飲んだ分。しっかり負けた部屋代を取り返していた。で、その三少年を写真に収める。
バススタンドに到着すると、昨日ツアーで一緒だったアーマダバードの家族がいた。
「アーマダバードの家族」とは、夫婦と中学生くらいの男の子の三人連れ。父親はインテリらしく、昨日のバスツアーでも現地語中心でしかも外国人をほぼ無視しているガイドに代わり度々英語で説明してくれた。再会してさらに話を聞くと、翌月から半年間家族でボストンへ行くとのこと。あちらの学校で教鞭を取るらしい。なるほどインテリなわけだ。これから乗るアーマダバード行のバスでは座席も前後だったので非常に心強く思う。
バスは寝台と半々の造りで、椅子席はちょっと圧迫感がある。なにしろ頭上にベッドがある。
バスの座席は進行方向に向かって左側が二段ベッド、右側は上段がベッドでその下に椅子席があるというもの。椅子席は普通サイズの人が普通に座れば上のベッドに頭が付くということはないが、いざという時立ち上がれないかと思うと閉所恐怖症的オソロシサを感じないこともない。しかも前の人が背もたれを倒すと、上段ベッドへ上がるハシゴが邪魔して通路へも出られないという席だった。その一方ベッドは通常の二席分の幅があるため、原則二人で使用する模様。だったら椅子席の方が断然楽だと思う。
今日は山下りのためバスはスピードを出す出す。 カーブの多い山道で片側が崖なので恐ろしい。
とかくスピード狂の毛のあるインド人だが、往きは上り坂だったのでスピードを出すに出せず乗っていて安心だった。しかし下りとなるとアクセルを踏み込まなくてもスピードが出るため、ドライバーは「本領発揮!」とばかりにスピードを出す。せめてエンジンブレーキくらいはしっかり使ってくれよと願う。
一時間ほどで山道は終わり、いよいよアーマダバード方面目指して突き進む。 ひとつ街を抜けるとまた岩山や畑が広がり、景色を見ていて飽きない。
ようやく恐怖の山下りが終わったが、普通の道でも無理な追い越しなどをするのでとても怖い。それでも車窓に次々と現れる景色を眺めるのは本当に楽しいものである。
11:11アーマダバードまで195Km
車の移動では主要な街までの案内看板をしっかりチェックしたいところ。しかしバスは猛スピードで突っ走るので、あっという間に跳びすさってしまう文字をなかなか読み取れない。しかしこの時はうまく読めて思わずガッツポーズ!長い移動ではちょっとしたことが娯楽になるのだ。
11:15最初の休憩 30分間とのこと。 近くに大きな寺院があり、一日25万人もの人が参拝に訪れるとのこと。 *ツアーで一緒だった人が教えてくれた。
賑やかな街に入ったと思ったらすぐに休憩となった。ここでもアーマダバードのインテリ父さんは親切にいろいろ説明してくれた。それによるとここには「アンバジー寺院」というグジャラート州で一番有名なお寺があり、一日に25万人の参拝者があるとのことだった。しかしいくらなんでも毎日25万人もの人が来るとは思えないので、特別な日の話だったのかもしれない。
門前にはたくさんの店が出て、店頭で赤い粉を売っている。 額に付ける印(ティラク)用の粉とのこと。てっきり唐辛子パウダーかと思った。
「すぐそこ」というその有名寺院の門前まで行ってみたら、なるほどたくさんの信者がどんどん門の中に入って行っていた。門前にはそうした参拝客相手の店がたくさんあり、ある露店では真っ赤な粉の入った容器を山積みにして売っていたので、その雰囲気から「七味唐辛子」かと思ってしまったが、後でインテリ父さんに聞いたら額に付けるティラク(宗教的な印)の色粉とのことだった。大笑いされた。
再びバスは走り出し、山を越え畑を越え街を越えて突っ走る。
実際にバスでインドの大地を移動してみると、当たり前だが地図で見て想像するよりはるかに変化に富んでいて面白い。この時も山を下り切ったらあとは平たんな道ばかりと思っていたので驚いた。
13:10二度目の休憩 今回はドライブイン 何も飲み食いせず。 気温は高く34℃、陽射しはかなり強烈でチリチリする。
あと何時間乗るのか分からない状態で、やたらに食べたり飲んだりはできない。移動中の食事は栄養源であるとともにトイレの素でもあるのだ。 他の乗客が休憩をする間外をぶらぶらしていたが、涼しい山から下りて来た身にこの気温はきつい。
アーマダバードに近づいたのか、バスは度々停まり人が降りて行く。 ツアーで一緒だった家族も途中で降りた。
案内看板からアーマダバードに入ったことは判っていたが、思いがけなく早いタイミングで乗客がどんどん下りて行く。そしてインテリ父さんとその家族も途中で降りて行き、いよいよ車内は寂しくなって来た。