駅に着いてまず最初にすることは、自分の乗る列車がどのホームから出るのかを確認することです。
しかしこの時はそんな基本的なこともできぬまま、「こっちだ」と言うおっさんのあとについてホームへ来てしまいました。実はそのおっさん、私たちを駅まで送ってくれたドライバーなのです。
そもそも私はデリー駅までメトロで行くつもりだったのです。しかし「同じ列車に乗る人がいるから、一緒に車で行くといい」というトラベル・デスクのご厚意に甘えたというわけなのです。まあ楽と言えば楽でしたが、なんとも親切なことにドライバー氏はホームまで一緒に来てくれたのです。そのお蔭で私は駅の中をゆっくり見て回ることができませんでした。まったくこういうのも善し悪しなのです。
それでもホームには旅行カバンを持った人たちや、盗難防止用の太い鎖をじゃらじゃらぶら下げて売り歩く人などがいて、いやが上にも旅立ちのウキウキ感は盛り上がって来るのであります。
そして17時30分、いよいよ私たちが乗る”DIL JSM EXPRESS”が後ろ向きに入線して来ました。さあ、いよいよ約18時間の列車の旅の始まりです。
*情報はすべて2010年3月時点のものです。