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2010年ジャイサルメールの旅・その3

         
  • 公開日:2011年9月28日
  • 最終更新日:2022年6月11日

私にとって寝台列車で旅するというのは、実に9年ぶりとなります。

で、車内に入ってまず驚いたのが、シートが茶色い人工皮革で覆われたものになっていて、見慣れたブルーのものよりぐっと高級感が増していたことでした。まあ全車両がそうなったわけではないのでしょうが、少なくともこの車両はそれ自体新しいらしく、なかなか快適な旅になりそうです。

そしてもうひとつ、旅が快適なものになるかどうかの重要なカギを握るのが「どんな人と乗り合わせるか」ということなのですが・・・

やがて私たちの向かい側の席にやって来たのは、なかなか粋な雰囲気のインド人シニアの団体さんでした。(この写真は列車を降りた時に撮影したものです)なんでも時折このメンバーであちらこちらへ旅行をしているのだとか。
なるほど、見るからに経済的にも余裕のある層の人たちといった感じで、しかもその立ち居振る舞いから、ここ最近の経済発展で富裕層に入って来たのではなく、もともと裕福な家庭でお育ちになられたのではないかと思われるフシが散見されるのであります。

そんなことを思いながらしばらく会話を交わしておりましたら、あるタイミングで「お酒は好きですか?」なんてことを聞いて来たのです。しかもその語調には、お酒に批判的な雰囲気は一切なく、むしろ酒好きの匂いが嗅ぎ取れるようなものでした。

私は即座に「好きですお酒、ええ、そりゃあもう、好きなんてもんじゃないです」と答えました。

するとおっさんは優しく微笑み、

「後でみんなで飲むので、あなたにもあげましょう」

なんてことを言うのです!

これでこの列車の旅は、楽しくなること間違いなしなのであります!

*情報はすべて2010年3月時点のものです。

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