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2008年5月23日:パインズクラブ通信 第309号

         
  • 公開日:2022年8月15日
  • 最終更新日:2022年8月20日

暦の上では・・・

日に日に日差しが強まり、木々の緑が濃くなっています。

そして我が仕事場を夏の日差しからお守り下さる(だろうはずの)キュウリも、今のところ順調にすくすくと成長しております。

ただ気になるのがキュウリのそばにある一本の柿の幼木なのです。
正確に言えば気になるのは柿の木ではなく、その木につく毛虫なわけです。
なので私はその柿の木のそばを通るたびに足を止め、ややかがみ気味の姿勢から葉の裏側を中心にじいーと、それこそ穴の開くほどじいーと見つめているのであります。

そしたら、本当に葉っぱに穴が開いてしまいました。いやはや、目の力というのはすごいものです。

いえ、そんなはずはありません。私の目にそんな力があったら、私のメガネのレンズなんかとっくの昔に溶け去っていることでしょう。そしたらあーた、溶けたレンズがほっぺたに流れて、そりゃあもう熱いのなんのって・・・

えーと・・・そんな話ではないのです。葉っぱの穴の話なのです。

とにかくその穴は私の目ではなく、虫が開けたに違いないのです。

そこで私はさらに目を皿のようにして、葉っぱから細い枝までずいずいと視線を移動して行き、ついに小さな黒い毛虫を発見したのであります。

うぬぬ、こやつまだこのようなところに隠れておったか、こっしゃっくっな!

私はすぐに割り箸で毛虫をつまみました。
毛虫は体をよじらせながら抵抗を試みましたが、やがて地べたにポトリと落とされ、サンダルぐりぐり攻撃の前にあえなく千の風になり、日本全国津々浦々これこれしかじかほんのつまらないものですがと飛び去って行ったのであります。
もしあなたがその首筋に、ふともぞもぞ感を感じたなら、それはきっとその毛虫の風が通り過ぎた瞬間だと思って下さい。ひっひっひっ・・・

 

*このメルマガの後半へ続く

〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。

*このメルマガの前半からの続きです。

 

とまあそんな風にかなり大切に育てられているキュウリなのでありますが、どうもそのままでは屋根から垂らしたネットに沿って、ニョキニョキと天空目指して突き進むというわけにはいかないということがわかって来たのです。

前回のメルマガで私は、キュウリの育成を子育てにかけ「あまり手を掛け気を掛け期待を掛けすぎると、子どもは本来の能力を出し切れず、返ってくねくねと蛇行をしてしまいグレてしまうかもしれない」とのたまい、さらに「なので子育ても子どもの成長を見極めつつ、次第に親の加護というテープを外して行ってあげることが肝要だとおもーのであります」などと偉そうなことを言い、実際にキュウリのツルをその添え木から外してしまったのでありましたが、すまん、私、間違ってたかもしんない。

添え木から外された私のキュウリのツルは、そのツルから伸びる細くカールした触手によって、とりあえずネットに寄りかかるようにして立ってはいたのですが、その後ツルが伸びるにしたがって左右にうねうねと蛇行をするような感じになって来てしまったのであります。つまり私の望む「君たちキュウリはこれより一直線に登攀を開始し、二階に達したるのち左右に葉を展開し、陽光の室内侵入を阻むものとす!」という厳命には従わず、なんか地上すれすれのところでダラダラとその余生を過ごそうかとたくらんでいるのです。たぶん。
ああっ、水は高みより低みに流れる、人間もキュウリも自然楽な方楽な方へと流れて行ってしまうもの・・・
しかしこれではいけない、君たちキューリ、パッパイッヤ、マンゴーだね、じゃなくて、私に選ばれし君たちキュウリは、そんじょそこらのキュウリのように、地を這う生活をして欲しくないのです。君たちはこれから地上7mの頂上目指して駆け上がる若きエリートたちなのだ。
なので今は友だちと遊びたくとも、見たいテレビや聴きたいラジオ、読みたいマンガや書きたいメルマガがあろうとも、とにかくそんな無駄なことをしている時間はないのだ。特にくだらないメルマガなんか書いていては、立派な大人になれないことはよくわかるだろう。
とにかく今は苦しくともがんばるしかないのだ、わかるね?

というわけで、私はうねうね捻じ曲がりつつあるキュウリのツルを真っ直ぐに矯正する形で、ネットに紐で結わいつけたのであります。

さあ、これから私がみっちりねっとり君たちを監視してあげるから、ちゃんと真っ直ぐに育つのだぞ。いっひっひっ・・・

さて、今週はキュウリの話題に終始してしまいましたが、たぶん次回もキュウリ主体の話になると思います。
なにしろキュウリの話ならメルマガ作りが楽なので・・・って、楽ばかり考えちゃいかんだろ、おい!

それではみなさま、また来週お目にかかりましょう。

ごきげんよう!

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