暦の上では・・・
目には青葉、山ほととぎす、初鰹。
この川柳は、この季節は目で青葉を愛で、耳でホトトギスの音色を楽しみ、舌でカツオを味わい初夏の訪れを知るという内容だと思うのですが、これでは「五感」すべてで感じていないわけで、残された触覚と嗅覚がかわいそうってもんです。
まあ嗅覚の方は元々受身姿勢の強い感覚ですので、放っておいても自然この季節の匂いが飛び込んで来るわけです。なんたって風薫る五月なのです。風が匂いを発してるわけですよ、ぷんぷんとね。
で、問題となるのが触覚なわけでさあ・・・
肌の露出の多くなる季節ですけどねえ・・・勝手に触れないですしねえ・・・
まあやはりここは「自然」との触れ合いってことになろうかと思うのですが、自然のものだからと言ってもあーた、やたらなものを触ってはいけません。
たとえば死んだ白鳥とかです。
しかし怖いですね、鳥インフルエンザ。
こういう病気が発生致しますと人間と鳥との関係にもだいぶ影響しますね。
うっかり傷ついたツルなんて助けられませんよ。ツルの方だって、恩返しにおじいさんの家に飛んで行ったら、おじいさんの家にはしっかり野鳥避けのネットなんてのが張り巡らされいて、そこにくちばしから突っ込んでしまったからさあ大変。ネットが首に絡まり、さらにはもがく足や羽根にも絡まり、もう身動きが取れない状態になってしまいます。
翌朝おじいさんはネットに絡まったツルを発見するのですが、回覧板のお知らせに従い即座に保健所に電話。知らせで駆けつけた保健所の職員はすぐに白い防護服に身を包み、マジックハンドでツルから血液を採取し、鳥インフルエンザの検査をします。そして検査結果で「感染の疑いなし」の判定が出てようやく救出作業となったわけであります。めでたしめでたし。
こうしてまた大空に飛び去って行ったツルなのですが、助けてくれた保健所のみなさんのお宅には、また日を改めて恩返しに行くのでありました。
どうやらツルの体にはウイルスではなく、「恩返しはちゃんとせなあかんよ」という先祖からの血が脈々と流れているようなのでありますねえ。
まあツルはこうして助かったからいいのですが、パンダですよ、パンダ。
死んじゃいましたね・・・リンリン。
しかしまあ・・・リンリンがオスだったなんて、私初めて知りました。
なんか名前がメスっぽかったんですけどね。
年齢は22歳7ヶ月とのことですが、なんでも人間と歳で言うと70歳相当ということらしいんです。
しかしこの「人間の歳で」っていうの、分かりやすそうでよくわからないですね。まあ人間の平均寿命とパンダの平均寿命を比べて算出しているんだと思いますが、生まれて成人(成パンダ)になるまでの早さも違うと思うのですが、そこはどうなってるんでしょうか?
で、たいていの動物は人間より寿命が短いですから、実際に生きた年数より「人間の歳」で言った方が高齢となるわけです。
なので逆に、人間の年齢を動物で表すと若くなるので嬉しいです。
たとえば先のパンダの例を逆に使えば・・・
「あたしぃ~、パンダで言えばまだ22だしぃ~」
と言えるわけです。
みなさんも自分に合った動物の年齢を探して使ってみて下さい。
えーと・・・なんだか話がころころ変わりますが、今話題の病気は鳥インフルエンザだけではなくて、百日咳も流行しているということです。
そこで百日咳についてちょっとネットで調べてみましたら、ある医療関係のニュースにこんな説明がありました。
「短いせきが連続して出たり(スタッカート)、息を吸うときに笛のような音 がするのが特徴」
なんだかとても音楽的な雰囲気がする症状です。
とにかく、百日咳がその名の通り百日間咳が続くのであれば、今感染した人は北京オリンピックの開幕まで咳をすることになるのです。しかもスタッカートでです。さらに息を吸うときにはぴ~ひゃららって言っちゃうんです。
なんともおそろしい病気じゃあありませんか。
みなさん、どうぞお気をつけ下さい。
*このメルマガの後半へ続く
〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。
*このメルマガの前半からの続きです。
さて、先日よりこのメルマガでご報告しております、わが仕事場の夏の暑さ対策「緑のカーテン計画」、英語で言うと「グリーン・カーテン・プラン」、それを犬が言うと「ワワーン」・・・あほくさいのやめますが、とにかくこの計画のその後をご報告させて頂きます。
前回は近所の農協主催の「春の農業祭り」(もしかしたら「園芸祭り」だったかもしんない)で購入したキュウリの苗「夏すずみ」4本を、仕事場の南側窓の下に植えたところまでお伝え致しましたが、そのごほぼ放置状態であったにもかかわらず、苗はすくすくと育ち、すでに買ったときの倍近くにまで成長しました。
そしてその苗の先端から、とても細い触角のようなツルを2本3本と伸ばし、風に揺れるたびにそのゆるくカーブした先端で「なにか掴むものはないか」と探しているのであります。
そこで私はホームセンターに赴き、幅1メートルの白いネットで1メーター100円というのを30メートル分買って参りました。つまりは3000円也というわけなのですが、キュウリの苗がひとつ250円しましたので、今までの総支出は4000円になってしまいました。まあこの先はそれほどお金はかからないとは思いますが、もしこのペースで支出が続きますと、エアコンが買えてしまうのではないかと、少々複雑な気持ちでもあります。
しかし私は知らなかったのですが、ホームセンターの園芸&農業用品コーナーで売られているネットは、すべて「動物避け」みたいな表記しかしておらず、「屋根から垂らして緑のカーテンを作りましょう」みたいな説明は一切ないのです。つまりメーカー側は「えっ?このネットにツルを這わせて緑のカーテンを作る?いやあ、それは想定してないのでねえ・・・」という姿勢なわけです。
いいですよ、それなら、すべて自己責任でやりますから。
ネットを30メートル分買ったのは、仕事場の屋根の高さが地上7メートルほどあり、そこにある二つの窓をカバーしようとしたからです。
私は30メートルのネットを四つに等分しました。一本の長さは何メートルになりましたか? はい、7メートルとちょっとですね。正解です。
私は7メートルとちょっとになったネットを束ね、さっそく屋根に登りました。
とは言うものの・・・
あーたね、これはもう「趣味の園芸」の域を超えてまっせ。
地上7メートルの屋根は下から見上げたらそれほどでもなかったのですが、いざ登ってみたら怖いのなんのって・・・
だって実際の視線は7メートル+目の位置なわけですから、8メートル以上あるわけです。だいぶ前に聞いた話ですが、人間は11メートルだか12メートルだかを超えると、あまり恐怖心が湧かなくなるという実験報告があるそうなのです。だとしたらこの8メートルちょっとという高さは、恐怖を感じる高さの中でも結構すごい方に入るわけで、ましてや高所恐怖症の私には、もうキュウリなんてどうでもいいやって気持ちにさえなる高さなのです。とてもじゃないけど立てません。
また高さも怖いのですが、一応ほぼ平らな屋根とは言え屋根板は大きな波板で、そいつを留めているネジが所々上方に飛び出ていて、這うように移動する私のズボンの裾に引っかかるのです。これがまた怖いのなんのって・・・
だって身動きが自由に取れないのですよ。もしこれに引っかかったせいで屋根から落ちたりしたら一巻の終りです。もう緑のカーテンどころではないのです。取れたキュウリに割り箸で足をつけた馬にまたがって、お盆に帰って来る身分になってしまうわけです。ああ、おそろしや。
それでも私は任務を遂行いたしました。
這うように、ってか、本当に這って屋根の淵まで移動して、下も見ずにネットを垂らし、その端を紐で屋根に結んで行きました。
さすがに紐を結んでいるときにはそれに集中しているので恐怖心が和らぐのですが、ふと正気に戻り、もし今この屋根の淵がくにゃりと曲がってしまったら、私はあの懐かしいダイビングクイズの不正解者のように、スロープを次第に加速度をつけながら落下して行き、そして今年のお盆にはキュウリの馬に乗って帰って来る身分になってしまうのです。ああ、おそろしや。
とまあ、そんなすごい苦労の末、それでもなんとかネットの設置が終わりました。
そしてつくずく日頃から高所で作業をされている方はすごいなあと感服し、心より敬意を表する次第なのでありました。
さあ、あとはキュウリのツルがこのネットをスルスルと這い上がり、二階の私の仕事場の窓を緑の葉で覆い隠すのを待つばかりです。
そんなキュウリの成長記は、今後も続くのです。
それでは今週はこの辺で失礼致します。
みなさん、連休をお楽しみ下さい。
ごきげんよう!