暦の上では・・・
師走です。
今年も流行語大賞や紅白歌合戦の出場者が発表され、いよいよ一年が終わるんだなあという実感が湧いて来ました。年内にやらなければならないことはさっさとやってしまいたいものです。
と、そんななにかと慌しく忙しいさなかだというのに、私は歯医者さんへ行かなければならなくなってしまいました。実は左下の奥から二番目の歯が取れてしまったのです。
まあその歯というのは義歯でありまして、根っこの部分だけが残った私の歯に金属製の義歯がくっつけてあったものなのですが、やはりなきゃ困るわけです。
しかし取れたのが金曜日の夜でありまして、土曜日はいろいろ予定があったために結局歯医者さんに行ったのは週明けの月曜日でした。
で、当然その土日の二日間も食事をするわけですよ。私も生き物ですので、やっぱ食べなきゃ死んじゃうわけですよ、ねっ。
でも奥歯が一本ないだけでも、もんのすごく食べづらいのです。
食べ物を噛もうとすると、食べ物がその歯のないところに逃げていってしまいうまく噛み砕けず、そのまま飲み込むハメになってしまうのです。
そこで私はいつもより時間をかけてもごもごよく噛んで食事を取っていたのですが、どうしても歯のない部分の歯茎にも食物が当たり、そのためその部分が炎症を起こし始めていたらしいのです。
そして迎えた月曜日、かかりつけの歯医者さんに行くと、取れた歯をもう一度くっつけて使いましょうということになり、あっという間に歯は元のように戻ったのです。めでたしめでたし。
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ところがです、家に帰る途中からなんだか歯茎がズキズキ痛み始めて来たのです。きっと炎症を起こしていた歯茎を義歯が圧迫したことでの痛みなのだと思います。
それでも初めはすぐに収まるだろうくらいに思っていたのですが、これがあーた、そんなに甘くなかったのです。
家に到着したときには話もできないほどの痛みになっていて、鏡で見たらその部分がぷくんと腫れているじゃああ~りませんか。
そりゃあもう痛くて痛くて仕方がないのですが、歯医者さんももう終る時刻だったので、助けを求めることができません。
こうなりゃあとはもう全力でこの痛みに耐えるしかないと、必死に痛みをこらえようとするのですが、ふつーこういう時ってのは歯をくいしばるわけですね。人類の歴史の中で、人は歯をくいしばることでいろいろなことを我慢して来たわけですよ。悔しいときも、悲しいときも、先生に怒られているときに思わず噴出しそうになったときも、電車の中で突然の便意に襲われたときも、人はいつだって歯をくいしばってその難局をくぐり抜けて来たのです。
しかし!
歯が痛いときだけは、歯をくいしばることができないのです!
歯をくいしばればくいしばるほど痛みが増し、もう気絶しそうになってしまうのであります!
私は人類の編み出した最高の我慢の方法「歯をくいしばる」が使えず、ただもうだらしなく口を半開きにしてあわあわ言うしかありませんでした。
こうなるともうご飯だって食べられません。歯を食いしばれない状態でどうして飯が食えましょうか、食えやしないのです!歯をくいしばれない人間はもうエネルギーの補給すらままならないのです!んがあ!
そんな風にもうなす術もない私だったのですが、ふと以前歯を抜いたときにもらった痛み止めがあるのを思い出し、すがる思いでそれを飲み下しました。
そしてしばらくすると、あの痛みがうそのように引いて行ったのです。
おおっ、現代医学の勝利だ。
痛みがないことって、なんてすばらしいんだろう。
私は痛みの引いたことを神と薬剤師に感謝しつつ、その晩はご飯も食べずに早々に寝てしまったのでありました。
お陰さまで翌朝は歯茎の腫れもだいぶ収まり、痛みもかなり和らぎましたので、そのことで歯医者さんのお世話になることはありませんでした。やれやれです。
しかしまあ歯はくれぐれも大切にして、いつでも思う存分にくいしばれるようにしておきたいものだなあと心底思った次第なのでありました。ふう~
それでは今週はこの辺で失礼致します。
また来週まで、ごきげんよう!