暦の上では・・・
暦の上ではお彼岸です。
「暑さ寒さも彼岸まで」なんて気軽に言ってしまいますが、いったい「お彼岸」て何でしょう?
そこで今回は「お彼岸」をテーマに、深く考えてみたいと思います。
そもそも「彼岸」とは「対岸」であり、「あちら側の世界」という意味です。
そして「あちら側の世界」に対して、私たちの住む世界を「此岸(しがん)」というのです。しがんかったでしょう? えっ、知ってたし、つまんない・・・
それでは「あちら側の世界」とは何でしょうか?
そうです。それは三途の川を渡った向こう岸「天国の小話」でも有名な「あのよ~」である冥土です。黄泉(よみ)の国とも言います。
話は横道にそれてしまいますが、高校の時の漢文の授業で教師が「楊貴妃は死んでしまい、ミヨの国へ行ってしまったのです」と言ったので、私は楊貴妃がたくさんの浅田美代子に囲まれているところを想像してしまいました。そのあともその教師は、「ミヨの国」を連発するもので、そのたびに私の頭の中では赤い風船を持った浅田美代子が何度も何度も登場しては天に昇って行ったのでした。
さて、話を戻しましょう。
え~と・・・「あの世」まで話したんですよね。
じゃあ「彼岸=あの世」が何だと言うのでしょう?
実は仏教では「彼岸」は「悟りを開く」ことを意味するのです。
えっ、知ってた・・・ものしりですね・・・
「悟り」なんて言いますと、なんだかすごく難しく高尚な世界で、とうてい私ら(みなさんも仲間に入れております)衆生の身では到達できない話のようです。
なにしろあのお釈迦様でさえ悟りを開かれた時、そのあまりの心地よさに7日間も「むふふ」状態でそのまま座っておられたのです。きっとたまに思い出し笑いなんかして口元が緩んだりしていたのでしょう。私もたまに電車の中で、メルマガのネタを考えていてそういう状態になることがあります。
えっ、それほどおもしろくない・・・ですか・・・
それでもなんとか「悟り」への道を切り開かんと、私は国語辞典を引いてみました。
「悟る」
1、迷いからさめ、真理を会得した境地に到達する。
*三省堂「新明解国語辞典・第四版・小型版」定価2,000円(本体1,942円)より
う~ん・・・今度は浅田美代子じゃなくて天地真理が出てきてしまいました。
なんだかよくわかりません。やはり道は険しいようです。
と少し気弱になった私だったのですが、まだもうひとつの意味がありました。
「悟る」
2、隠されていた事情に気がつく。
*三省堂「新明解国語辞典・第四版・小型版」定価2,000円(本体1,942円)より
人間やればできるものです。早くも「悟り」に近づきました。
簡単なことだったのです。「隠されていた事情に気がつく」こと、つまり知らなかったことを知るだけじゃないですか。
早い話この「悟り」の意味が分かっただけで、もう「悟り」を開いたことになるのです。灯台下暗しとはよく言ったものです。こんな近くに答えがあったなんて。ありがとう国語辞典!ありがとう金田一京助先生!
これに気をよくした私は、さらに調べればもっと楽な「悟り」があるのではないかと思い、その次の項目を調べました。
「サドル」
〔自転車やオートバイなどの〕腰をかける部分。
*三省堂「新明解国語辞典・第四版・小型版」定価2,000円(本体1,942円)より
ちょっと違ったようです。
でもまあ、こんなわけで「悟り」がとても身近になりました。「使い易くなって新登場!」ってな感じです。
みなさんもこれからはお彼岸にボタモチを食べるだけでなく、何か分からないことを辞書で調べてみましょう。きっと新しい「悟り」との出会いがあるはずです。考えただけでウキウキして来ます。お彼岸ばんざい!
それではここでいったん短い本題に入り、このメルマガの最後でまたお会いしましょう。
*このメルマガの後半へ続く
〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。
*このメルマガの前半からの続きです。
まあ私の研究により「悟り」が身近になったとは言うものの、なかなか真実に気がつくというのは難しいものです。特にそれが自分自身のことだと、ついつい気づかずに過ごしてしまったりします。
みなさんも思い当たることがありませんか?
たとえば友人に「あんたちょっと太ったんじゃない?」とか、「お前もだいぶ薄くなってきたな」とか、「おまえ今、屁をこいたろ!」とか言われたことはありませんか?
自分のことを「悟る」より、他人に「悟られる」方が簡単なようです。
でも「他人の振り見て我が振り直せ」です。みなさんも他人のことをとやかく言うより自分自身を見つめて、どんどん素敵な人になって行きましょう。
どうです!
こんなにおもしろくてためになるメルマガ、他にはないでしょう!
えっ・・・この後のメルマガ解除者数を見て悟れ・・・ですか。
悟りへの道は遠くて険しい!
がんばりましょう。