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2007年6月29日:インド出張レポート・その25

         
  • 公開日:2022年8月2日
  • 最終更新日:2022年8月5日

ラクダ隊商の隊長こと松本です。
その後いかがお過ごしでしょうか。

暦の上では・・・

いよいよ6月が終わります。
つまり今年も半分が終わってしまうことになるわけです。

どうです?

新年に心新たに掲げた「今年の目標」、半分まで達成しましたか?

私の場合は「運動不足の解消」というのが目標だったのですが、う~ん・・・どうでしょう・・・

でも最近、テレビCMなんかでおなじみの「○リーズ・ブー○キャ○プ」と言うものを借りてやってみたのです。いえ、違いますよ、リリーズの好きよキャプテンじゃないですってば。注文すると専用マットとゴムヒモと、メジャーまで付いてくるってあれですよ、あれ。
しかしあのCMの最後の方で、「さらにい!今ならこのメジャーまでお付けします!」ってトドメ、どう?

あのメジャー欲しさで買っちゃうのかなあ・・・
だとしたらウチにも販促用のメジャーが必要かなあ・・・

おっと、エクササイズの話でした。

で、とにかく、早朝からDVDを見ながら始めたわけですよ、基本プログラムの一日目ってやつをね。

そしたら一番最初の動きの、右足を横に出して左足を引き寄せ、左足を横に出して右足引き寄せ、はい、ワンツー、ワンツー、ワンツーってのがね、できないんですよ。なんか左右に体が揺れてるだけで、足が動いてないのです。

なので初日から、

見学。

迎えた二日目、

授業拒否。

そして三日目、

登校拒否。

ダメじゃん!

まあ何事も続けるというのは大変なことです。
私も明日からまたコツコツとやってみようと思います。
でも○リー先生のやり方短期間養成だから、コツコツって感じじゃないしなあ・・・

まあ、その報告はまた後日ということで。

 

それではここからインドのお話しに移ります。

【前回までのあらすじ】

待望のラクダ牧場に行くも、いきなりガイド氏からラクダの鳴きマネを聞かされ、ホントにラクダはあんなゲロ吐きみたいな声で鳴くんじゃろかいなと怪しむ私たちであった。

【あらすじおしまい】

さすがラクダ一筋何十年、わたしラクダとともに生きておますんにゃわ、と言った感じのガイド氏です。まだ本物のラクダを一頭も見ていないという段階で、もうラクダの特徴から鳴き声までもがわかってしまうほどのガイドっぷりです。

そんな説明を受けながらやって参りましたラクダ舎は、長い屋根の下がいくつかに分けられていて、そこにそれぞれ一頭ずつのラクダがいました。

ガイド氏はその前で立ち止まると、

「ここにいるラクダは、すべて種類が違います」

と言いました。

しかし私の目にはその違いがよくわかりません。

さらにガイド氏は、

「ラクダにはいくつか種類があって、たとえば『ビカネール』『ジャイサルメール』『カッチ』『マルワリ』『アラビアン・クロス・ビカネール』などがあります」

と説明してくれました。

しかし私の目にはその違いがよくわかりません。

それを見透かしたガイド氏は、それぞれの種類がどう違うのかを、目の前にいるラクダを指差しながら説明してくれました。

「こいつがカッチ、これはビカネール、そいつがマルワリ、でもってあいつがカッチとジャイサルメールの混合種・・・」

しかし私の目にはその違いがよくわかりません。
全部ただのヒトコブラクダです。

えーと・・・なになに、これがカッチで・・・

「あっ、それ、マルワリです」

・・・

どーでもいーや、そんなの!

 

*このメルマガの後半に続きます。

〔 中略 〕

*前半からの続きです。

 

そんなよく違いのわからないラクダを、それでも「ふんふん、なるほどなるほど」などと言いながら眺めていると、突然一頭のラクダが鳴き声を上げました。

ぶぅおっおおおおお~、おっっえぇぇぇぇ~!

おおっ、ホントだ・・・ゲロ吐きそうな声だ。
あー、ゴボゴボという音さえ聞こえてるよ。
リアルだなあ・・・二日酔いのときにはラクダ牧場来れないね。

しかし、鳴き声くらいで驚くのはまだ早いのです。
ラクダの恐ろしさはそんなものではなかったのです。

次に向かったラクダ舎は、いわば「隔離棟」のようなものでした。

ガイド氏によると、

「ここにいるラクダはすべてオスで、とてもデインジャラスなやつばかりなのです」

いや、普通のラクダでも結構デインジャラスだということが、あの鳴き声でわかったよ、うん。

「とくにこいつは凶暴で危険なので、よく注意して下さい」

とガイド氏が一番左の大きなラクダを指差したかと思うと、

ぐぼごぼごぼごぼぉ~!ぐぅえええええ~!

とラクダがひと鳴き、いえ、ひと吼えと言った方が正確かもしれません。
とにかくこの世のものとは思えないすごい声を上げたかと思うや、口の横に赤黒い風船のようなものが出現したではありませんか!

げええええ~!(これは私の叫び声です)

驚く私たちにガイド氏は、

「ラクダは興奮すると、口から胃袋を吐き出してしまうのです」

と落ち着いて説明してくれました。

えっえええええ~!

そ、そんなのありかよお!
普通出さないでしょ、内臓!

じゃ、じゃあさ、ラクダは胃カメラなんか必要ないってこと?
それから胃洗浄なんかもご家庭で簡単にできちゃうってこと?
あー、それに、風船ガムなんてなくても楽しく過ごせるってこと?

んな、ばかなあ~

いやあ、アラビアのロレンスも「ラクダはこの世で一番醜悪な動物だ」と書き記していたというけど、こりゃ本当にそうだな。

だいたいラクダなんて動物はインドではちっとも珍しくない家畜で、それをわざわざお金を払って見るなんて、自分でも実に酔狂なことだと思っていたけど、いやあ恐れ入りました、すごいですラクダ、いえ、ラクダさん。

でさ、

悪いけど写真撮りたいから、もう一度胃袋吐き出させてくれる?

こうして、このラクダ牧場でもっとも危険とされるオスラクダのいる隔離棟からは、この後も何度かものすごい叫び声とシャッター音が聞こえて来たのでありました。

つづく

 

はい、いかがでしたか。(淀川長治さん風で読んで下さい)

ラクダ、怖いですねぇ~、恐ろしいですねぇ~

赤黒い胃、べろんと出したりするんですねえぇ~

そんなのいきなり見せられたら、驚いて心臓が口から飛び出てしまいますねぇ~

そしたらこの勝負、人間の勝ちですねぇ~

それでは今週はこの辺で、

サイナラ

サイナラ

サイナラ

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