これはポンディチェリーのバラティー公園近くに出ていた屋台のジュース屋です。奥さんがせっせとオレンジの皮を剥き、旦那がよいしょよいしょとそれを絞り続けています。
日本昔話なら最後にきっと報われるであろう、典型的な働き者の正直夫婦といった感じです。
とまあ、この剥いたオレンジの皮の量を見てもお分かりの通りなかなか繁盛しているお店なのですが、それもそのはず、値段がなんと一杯10ルピー(約20円)という安さだったのです。
まあ10年くらい前ならデリーでも10ルピーで飲めるお店もありましたが、いまじゃすっかり物価が上がってしまいました。まあ値段は店構えにもよりまして、ここポンディチェリーでも海岸通り裏のちゃんとしたお店では一杯30ルピーしました。
とにかくこの屋台のジュースは今どき10ルピーの格安だったこともありますが、その砂糖の配分と細かく砕いた氷が実においしかったのです。
実はこの時私は、食事もろくに食べてない上に炎天下を歩き回っていたため、ふらふらの状態に陥っておりまして、この一杯のジュースに本当に助けられた感じだったのです。
もし私が笠地蔵だったら、この夫婦の家にあのオレンジの皮と同じくらいどっさりと米俵を置いてあげるところです。
でも笠地蔵ではない私は、せめてもう10ルピー分売り上げに貢献しようと、お代わりをしたのでありました。
ホントはただ単にもう一杯飲みたかったからなんですけど・・・
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