アーマダバードには美しい彫刻が施された階段式の井戸があると聞き(というか、ガイドブックで読んだのですが)、ぜひそこへ行ってみたいとオートリキシャに飛び乗るや、「おう、ダーダー・ハリの階段井戸まで行ってくんな」とドライバーに告げ、連れて来られたのがここでした。ぜんぜん井戸じゃねーじゃん!
しかし気付いた時にはすでに遅く、オートリキシャは走り去っておりました。
まっ、これも何かの縁でしょう。せっかくなので中へ入ってみるとしますか。
近くにいた人に聞いたところ、ここはハーティーシン・テンプルというジャイナ教の寺院だということでした。実は私は今までにもいくつかのジャイナ教寺院を見て来ております。
ジャイナ教というのはその信者に金持ちが多いのか、はたまた寺院に寄進する信者の数または寄進の金額が多いのか、どこの寺院も精緻にして美しい彫刻が施されたりしており、見る者を圧倒するほどの華麗さなのです。
ところがどこの寺院でもたいてい内部の写真撮影が禁止されておりまして、そのためここ(私の記事のことですね)でもご紹介できずにいたのです。なにしろあの細かい彫刻のすばらしさを写真抜きで説明するなんて私には到底不可能なわけです。
でまあ、ここはどうかなあ~と思って門番に確認したところ、やはり内部は一切撮影禁止とのことなのでありました。
ちぇっ、減るもんでもなかろーに、ケチンボ。それでも「ここからなら写してもいいよ」との許可を頂きましたので、入口から見える範囲ではございますが、その美しい彫刻っぷりをご覧下さい。そんなわけで今回も内部の写真は撮れなかったのですが、せっかく靴まで脱いで中に入って来ましたので、一応中の様子をちょっとご紹介させて頂きます。
内部は中庭を取り囲む形で回廊がありまして、その回廊には小部屋がずらっと並んでいます。
各小部屋はジャイナ教の神像(聖人たちの像)が祀られているのですが、信者はそれをひとつひとつ拝観しながら回って来るということになります。
えー、はなはだ簡単ではございますが、以上が内部のご報告となります。
えっ? 簡単過ぎる?
だからあ~無理なんですってばぁ~、アタシにはぁ~
さて、この寺院の敷地内にはこんな塔も建っていました。見たところかなり新しそうなのですが、ここに限らず寺院というのは今も現役で活躍(?)している宗教施設なわけでありますので、古くなった所はどんどん改修したり、また思い切って新造したりするのであります。そこが遺跡とは大きく違うところなのでありますので、檀家でもない人は「あ~あ、こんな塔建てちゃって」なんてことは言えないのです。
でまあ、この塔がいったいなんなのかはこれまたよくわからず、従いましてこの塔に関するご説明もまったくできないのでありますが、ジャイナ教は極端に殺生を嫌う宗教ということからか、この新しい塔はすっかりハヌマーン・ラングール(猿です)のお家になっておりました。ということで、私にはこれ以上この寺院についてお話しする知識がございませんので、紙面のスペースはまだ充分余ってはおりますが、今回はこの辺で失礼させて頂くのであります。
ハヌマァ~ン・ラングゥゥゥゥゥゥゥ~ルゥ!
空白を埋めるために意味なく叫んでみたりする・・・
あっ、階段井戸の方はまた別にご紹介させて頂きます。
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