〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。 6/20(水) トリヴァンドラム 晴 気温27℃(朝) 昨夜は薬を飲んだせいで良く寝た。夜の7時から朝の6時まで11時間も寝た。 GPOでハガキを出し、リキシャでバススタンドへ。(Rs.10) 体重計に乗る。66.5kgだった。 9:30 バスに乗り込む。Rs.26だった。 バスは満員で出発。3人掛けなのできつい。 12:30 予定通りカニャークマリに到着。 バス停で降りると、すでに客引きがたくさん待機しており、一人の男に連れられてHotelへ行った。 駅に切符の予約に行くが、14時まで休みとのこと。 海を見てホテルに戻り、夕日の時間まで休憩。 6時頃さっきの場所まで行くが、夕日のきれいなポイントではないとのこと。 水、ヒゲソリ、クッキーを買う。 じいさんにお湯を持って来てもらう。 |
【以下の解説は2010年1月8日のものです】
トリヴァンドラムはケララ州の州都なのですが、大変失礼なことに私はこの街をほとんど見ることもなく、インド亜大陸最南端の地カニャークマリへと移動することにしました。
移動はまた乗合バスとなりましたが、トリヴァンドラムからカニャークマリまでは2時間程しかかからず、また海岸線を走って行くわけでもなかったのでそれほど面白みはありませんでした。
カニャークマリでは終着点のバススタンドまで乗るつもりでしたが、その手前のバス停で乗客がみんなぞろぞろ降り出してしまいましたので、とりあえず私たちもそれに従って降りたところ、バスの乗客目当てのホテルの客引きがたくさん待ち構えており、私たちもそんな客引きの一人にしつこく付きまとわれてしまいました。
まあ初めての土地でわけもわからずホテルを探すより、素直に客引きついて行けば楽は楽なのですが、当然客引きの手数料が上乗せされるわけで、それを考えるとちょっとなあと思うわけです。
しかしこの時は、客引きが「オーシャンビューの部屋で、一泊一部屋300ルピー」だと言うものですから、騙されたと思って(って、このパターンで今までどれだけ騙されてしまったことか・・・)ついて行きましたところ、これがなかなか正解だったわけです。
ホテルはそれほどきれいではありませんでした。また部屋にはエアコンも付いていません。
しかし、「オーシャンビュー」はウソではなく、海は部屋の窓の正面には見えないものの、バルコニーに出て左を向けば、そこにはインド亜大陸最南端の海が広がっているのです。
それにここはいつも気持ちのいい風が吹いており、バルコニーへ出るドアを開け放っておけば、海風が部屋を通り抜けて行くといった塩梅で、昨日まで泊っていたトリヴァンドラムの薄暗陰気ホテルとは大違いなのです。
ただこの部屋はバスルームはあるもののお湯が出ず、必要な時にはボーイを呼んでバケツでお湯を持って来てもらわなければならないのがちょっと不便でした。なにしろボーイはかなりのじいさんでしたので、いくら仕事とはいえ、熱いお湯で満たされた重いバケツを運んで来てもらうというのが、なんだか悪いような気がしてしまうのです。
さて、ここカニャークマリでは季節によっては朝日が海から上がり、そしてまた夕日も海に沈むといった光景が見られるようなのですが、この時季(6月の夏至近辺)の夕日は海には落ちませんでした。それでもせっかく来た最南端なのだからと、わざわざオートリキシャを飛ばしてまで「夕日鑑賞の絶好ポイント」という広場まで行ったのですが、そこから見た夕日は、家がぽつりぽつりと建つ陸地のはるかかなたに沈んで行き、ちょっとがっかりでした。
でもまだ朝日があるから、明日の朝に期待したいと思います。
まあちゃんと起きられたらの話ではありますが・・・
つづく
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