アーマダバードではホテルもまた再訪だった。
いや、正確には三度目なので再々訪なのだ。とにかく2001年と2014年の二度ここホテル・グッドナイトに泊まったのである。
実に便利な時代で、列車でもホテルでもインターネットで予約できてしまう。
今回のグジャラート旅はアーマダバードから始まり再びアーマダバードに戻って来る予定なので、起点と終着点のホテルだけはインターネットのホテル予約サイトで事前に予約しておいた。
高級ホテルは別として、インドのホテルは当たり外れがあるので事前予約はちょっと怖い。しかしここならよく知っているのでその点安心である。
なお宿泊料金はエアコン、テレビ、Wi-fi付きで一泊1400ルピー(約2300円)だった。
あてがわれた部屋は二階の115号室(インドでは英国式に “1st floor” なので)。フロントの近くなので場合によっては騒がしいこともあるが、フロントが近いとなにかと便利でもある。
たとえばWi-fiがつながらなくなった時など、すぐにフロントで対応してもらえる。
ただこの部屋のエアコンは温度調整の具合が悪く、点けっ放しにすると寒くなり過ぎる。しかし消すとやっぱり暑い。
なので夜中に自分で何度もスイッチのオン、オフを来り返して調整するしかなかったが、これはフロントがすぐにどうこうできる問題ではないと思いあきらめた。
ベッドの足元側に壁掛けテレビがある。この位置だとベッドに座って見られるのでとても良い。
しかしこの部屋(ホテル)で一番うれしいサービスはテレビではない。
それはビーチサンダルである。
なにしろ足拭きマットも無いので、シャワーを浴びると足が濡れたまま部屋に戻らなければならないのだ。いくらきれいに掃除された床でも、所詮は土足で歩く場所である。濡れた足の裏はあっと言う間に汚れてしまうのである。
今回は事前予約だったが、現地で宿を選ぶときはバスルームの良し悪しはかなり重要な要件である。
まずはなんと言っても清潔感があることが大切である。設備の老朽化は仕方ないとしても、掃除が行き届いていないのはやはり気持ちが悪い。
次に大事なチェックポイントはトイレの流れ方である。
これも設備の新旧や優劣を言うのではない。たとえフラッシュバルブが壊れていて毎回バケツで流さなければならないとしても、とにかくちゃんと水が便器の奥へとスムーズに流れて行くということが重要なのである。間違っても逆流はいけないのだ!
その点このホテルはなかなかよろしい。
さらにバケツと手桶があるのもありがたい。
このホテルはそんなことはないと思うが、インドでは急に水が出なくなることがあるのだ。
シャワーで石鹸を洗い流している最中に水が出なくなったら、沈黙したシャワーヘッドの下でぬるぬるの体を持て余してしまう。
それが最初にバケツにお湯を溜めておけば、その分量を見ながら計画的に体を洗うことができるのである。
なお、便器の頭上には洗濯ロープ(らしきもの)があるが、タイルに差し込まれたフックが今にも抜け落ちそうだったので使えなかった。
*情報はすべて2016年11月時点のものです。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]