〔当時のメモより〕
5/10 9:00 成田着 成田でフカヒレラーメン 1300円 11:45発に時刻変更 11:45 搭乗 待合室にて再度荷物チェック 雨(小雨)、出発前晴れ間有 B-747 300 COMBI 機内は汚い 37 J、K 客は3割程度 ガラガラ TOKYO → DELHI 6,673Km 午後5:30到着予定 出発前に機内消毒の為のスプレー散布 マンゴーの匂い *インド政府の指導 係員がスプレー缶を高々と掲げ通路を前後に往復する。 |
【以下の解説は2009年10月5日のものです】
成田発デリー(ムンバイ)行きのエア・インディア307便は今も健在で、週4便(水、木、土、日)運行されておりますが、この時は木曜日の便を利用しました。というのも、水曜と土曜(たしか)の便はバンコク経由で所要時間が余計にかかってしまうため、デリー(ムンバイ)へ直行するのは木曜か日曜の便が都合がよかったわけです。
ちなみにこの年の9月11日に起こったアメリカの同時多発テロの影響で乗客が減ってしまったため、一時AI307便はすべてバンコク経由(バンコクまで利用する乗客が多かったため)になってしまいました。(今は逆にすべて直行便になっております)
AI307便は12時ちょうど発ですので、普通ならチェックインは2時間前の10時開始になるわけですが、エア・インディアは独自のセキュリティー対策(2重の荷物検査など)をしているために2時間半前の9時半開始となります。
また出発時間に関しましても「11時45分に変更」などとして早めの乗客の参集に努めていますが、たいていはその時間に飛ぶことはなく、逆に30分くらい遅れたりすることも日常茶飯事なので、エア・インディアをよく利用する乗客にはまったく効き目がないのです。
当時の機体はボーイング747(通称ジャンボジェット)のCOMBIというもので、まあ乗客と貨物を半々に載せるので「COMBI」なわけなのでありますが、そんな客室でさえも席は埋まらずガラガラで、座席を一列独り占めして横になって寝て行けるのが嬉しかったものです。
ただし機体はかなりボロでありまして、背もたれが倒れたまま戻らなかったりシートベルトが外れてしまったり、離着陸の時にトイレのドアが勝手に開いたりしてしまうような代物でした。
そんなAI307便も現在はエア・バス330が使用され、この秋(2009年10月21日より)にはなんとB777-200LR(しかも新品)が就航するというから驚きです。
成田空港では今後しばらく日本食は食べられないだろうということで、それほど食べたくはなかったのですがラーメンを食べました。
本当はごく普通のラーメンを食べたかったのですが、場所がらあまり安っぽいものがなく、しかたなくフカヒレラーメンを食べたのであります。しかしまあ1300円とはねえ・・・
さて、メモに「37 J、K」とありますのは座席番号(37列のJとK席)なのですが、実はこの旅は友人のMくんと二人で行ったものでありまして、「移動と宿泊は一緒、その他の行動は各自でする」というものでした。
二人旅は一人旅よりとかく融通の利かないことも多いでしょうが、宿泊費が安く済む(インドのホテルは一部屋ごとの値段であり、シングルルームであってもツインとあまり料金が変わらないことが多いのです)ことや、移動の時などに荷物を置いてトイレに行けるなどメリットも多いのであります。しかもMくんは私の立てる旅行計画(すべて私が勝手に決めていました)にまったく文句を言わず、旅行中の予定変更などにも24時間対応可能だったので私としては大変助かったのであります。
飛行距離に関しましてはとても詳しい数字がメモされていて私も驚いたのですが、これはまあ当然機内アナウンスを書き取ったものであり、私が測ったものではないのでおそらく正しい距離なのでしょう。
消毒用のスプレー散布は現在は廃止になったようですが、当時はインドに到着する前には必ず行われておりました。(直行便は成田を離陸する前、バンコク経由便はバンコク出発後)
スプレー缶は細身(脇の下にシュッとやる8X4みたいなやつです)のもので、そいつを搭乗員が右手(左手の人もいたかもしれませんが)に高々と掲げ、まるで自由の女神のようなポーズで通路をゆっくりと移動して来るのですが、その消毒液(霧)はマンゴーの香りになっていて、はからずも搭乗後に配られる紙パック入りのマンゴージュースと完全にかぶってしまい、甘ったるいジュースがなんだか消毒液のような感じがしてちょっと抵抗があったのであります。(消毒液散布前に飲んでしまえば問題はないのですが)
尚、そのジュースに付いているストローは日本のもののように伸びるタイプのものではなく、つまりは紙パックの裏面の対角線の長さしかないため、うっかりするとパックの差し込み口にストローがすっぽり全部入ってしまい、なんだかみじめな飲み方をしなければならなくなってしまうので細心の注意が必要なのであります。
つづく
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