ビーチサイドに来たら、なんといってもシーフードにビール! です。ここフォート・コーチンはビーチサイドではなく漁港ですが、とにかく海辺に来たらシーフードにビール! なのです。
しかし私はその夏(2014年の夏のことですね)、日本の新聞でとある不穏な記事を目にしていました。
それはなんと、ケララ州で禁酒法が施行されるという世にも恐ろしいニュースでした。
けしからん! 実にけしからん!
いや、よその国のやり方をとやかく言うべきではないのかもしれませんし、そこに至るまではまあいろいろご事情もおありでしょうが、少なくとも観光客には、できれば外国人には、それもダメならせめて私だけには、ビールを飲ませて頂きたいと切にお願いする次第なのであります!
でも実は私はそんなに心配はしていなかったのです。そんな記事を見ても「どうせインドだからすぐには変わらないだろう」と思っていたのです。
なにしろ南インドじゃ家庭で簡単にヤシ酒なんかできちゃうのですから。そもそもケララとは椰子という意味で、つまり州みずからが「ヤシの州」と称しているほどそこらじゅうにヤシの木が生い茂っていて、さらに発酵に適した気温であることから酒なんかほっといてもできちゃうくらいなのです。
それを全部法律で規制するなんてできっこないのです。
だからビールがダメならヤシ酒を持って来い!ってんでい!
で、4年前にも行ったチャイニーズ・フィッシングネットそばのオープンエアのレストランに行ったのですが・・・ちっ、当局の手はすでにここまで及んでいて、店のあんちゃんは「ビールはない」の一点張りなのです。
もっともインドでは酒類販売のライセンスを持つのが難しく、小さな店などはほとんどそんなものを持っておらず、4年前も酒屋から買って来てもらったビールをマグカップに入れてこっそり飲んだのですが、今回はそれも一切まかりならん!とのことなのです。くっそお~ いつからそんな大人の国になったのだ、インドわあ!
そこで半分ビールの提供を強要する意味も込めて、「ビールがないならここじゃ食べられないなぁ」と駄々をこねてみたところ、店のあんちゃんはなんと別のレストランを教えてくれたのでした。
なんだ、やっぱりビールを出す店あるんじゃん。
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