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第81回:ブジ / カッチ博物館

         
  • 公開日:2014年6月26日
  • 最終更新日:2022年6月21日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。

2013年11月24日(日)ブジ 晴

カッチ博物館へ
入場料 Rs.50 カメラ Rs.100

展示品は古代の出土品、布製品、コイン、武器、村の暮らしなど。

30分ほどで見終わる。

〔以下メモに解説を加えて〕

2013年11月24日(日)ブジ 晴

カッチ博物館へ
入場料 Rs.50 カメラ Rs.100

二度にわたり休館日で阻まれたカッチ博物館への入館だが、ついにブジを発つその日に入ることができた。
展示品は古代の出土品、

ただしあまり時間がないので、まずは早足で全部を見て回り、残った時間で「これは」と思う展示物をじっくり見ることにした。
なのでこうした説明板を読まないとよくわからないようなものは最後までわからずじまいなのである。
布製品、

布製品は今でもカッチ地方の女性の手仕事として重要な位置を占めている。
この展示物は古い刺繍の布だが、他にも染物やミラーワークなど色々な布が展示されている。
コイン、

古いコインのコレクションがあった。かつての藩王国で発行されていたものなので、コインは王様の在位と深く関係している。
通貨単位は「Kori」と言い、なんとインド独立の1949年まで藩王国内で流通していたということである。

そんな中に「近隣諸国のコイン」というコーナーがあり、わがニッポンのコインも収蔵されていた。ところが、そのわが国を代表するコインというのが十銭銅貨というのはいかがなものであろうか。
いったいいつの時代に収蔵したのだろうか。武器、

インドの博物館、特にマハラジャ関連の博物館には必ずといっていいほど武器のコレクションの展示がある。
しかし私はあまりこういうものが好きではない。どうしてもやられる方の身で見てしまうのである。
なのであまりの恐ろしさに写真もぶれてしまった。こうした武器コレクションの中でも、特に嫌いな武器は腹に突き刺す短剣である。この写真のものなどは刃が二本になっていて、腹に突き刺した後に回転させたら、それはもうハラワタがねじれるほど可笑しい、いや、痛いに違いない。
さらに残酷なものでは、腹に突き刺した後レバーを握ると、二つの刃が外側に開くというものがある。
いったいどんなやつが考えたのであろうか。相当な変態野郎に違いない。

村の暮らしなど。

その点こうした模型やジオラマの展示物は好きだなあ。なんせわかりやすい。ただひとつ注文をつけるとしたら、背景の写真は風景だけにして欲しい。
写真に写ったおっさんと人形のおっさんがそっくり同じなので、「ははあ、この写真のおっさんが人形のモデルなんだな」と余計な事を考えてしまい、肝心の村の生活ぶりの方に思いが至らなくて困る。

30分ほどで見終わる。

カッチ博物館は、駆け足で見て回った後もう一度見たい展示物の所に戻ってじっくり見学しても、30分ほどで見終わってしまう規模であった。

最後に外に展示されていた大砲を見た。以前別のところでも書いたが、私が子どもの頃「インドの大砲」という遊びがあった。通称「ドンケツゲーム」というもので、二人が背中合わせに立ち、合図に合わせて尻を付き出し相手をよろけさせるというあれである。
で、その合図が「インドの大砲、どっか~ん!」なのであった。
その号令がいつ頃から始まったのかは知らないが、とにかく大砲の所有者は他のどの国でもなく、インドなのである。もしかしたらあの十銭銅貨と引き換えに、インド人から教えてもらった遊びなのかもしれない。
そんな風に考えると、実にロマンを感じるじゃないか。

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