〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。 2013年11月17日(日)ポルバンダール → ドワルカ 晴 休憩 チャイ Rs.6 途中から周囲が湿地になって来た。 ペリカンがいた。 12:40頃ドワルカ到着 |
〔以下メモに解説を加えて〕
2013年11月17日(日)ポルバンダール → ドワルカ 晴
実際にバスに乗ったのは9:45
しかも他の人たちがいち早くバスに群がり、一番最後になってしまい座れなかった。
まったく文盲というのは悲しいものである。
自力でバスの行き先表示が読めないがために、他人に教えてもらって一番乗りしようと思ったのが甘かった。
すっかり出遅れダントツのビリになってしまった。そして車内はこのような状態であった。座れるどころか、荷物も足下に置いたので立っているのもなかなか大変である。
ポルバンダールもドワルカも海辺の町なので、てっきりバスは海岸線に沿って走るものと思っていたが、初めから内陸に入り込んで海などちっとも見えない。
道路は一応簡易舗装はしてあるがあまり良い状態とは言えず、バスのボロさも加わって結構揺れるので、床に踏ん張る脚とともに、手すりに摑まる手もかなり疲れる。バスは時折道端に停まり、何人かの乗客下ろし、そしてまた新たな乗客を乗せる。しかし相変わらずわれわれの席はない。
休憩 チャイ Rs.6
11時40分、バスはわれわれを立たせたまま2時間近く走り、ようやく休憩となった。バスが停車したすぐ前の店では、揚げ物などの軽食も食べられる。しかし私はチャイだけ飲むことにした。
なにしろこれから先も座れないかもしれないので、できるだけ体は軽くして置いた方がいいだろう。それにしても今どきチャイが6ルピーとはなかなか安い。
この店は明らかに通りがかりの車を当て込んだ商売をしているようなので、この町は一応交通の要衝といったところなのであろう。だとしたら、ここで降りる乗客も結構いるのではないだろうか。
なんて希望的観測をしてみたものの、バスを見上げれば休憩も取らずに自分の席をしっかり確保している人たちがたくさんいる。
ダメだ、こりゃ。
途中から周囲が湿地になって来た。
やはり休憩後も座れなかった。しかもこういう時に限って、それほど本数もないであろう列車の通過待ちに引っかかったりするのである。インドの踏切は列車通過のかなり前から閉じたりするので、日本では考えられないくらい待たされる。
なので運転手に了解を得てバスから降り、迫力ある列車の通過を間近に見ようと踏切の最前列まで来たのである。ところが遠くに列車の姿が見えた途端、バスはクラクションを鳴らし私に戻って来いと言うのであった。
お蔭で待ちに待った列車の雄姿が、こんなバスの窓枠越しのものになってしまった。
ペリカンがいた。
フラミンゴのような鳥もいた。
道の両側はますます湿地帯度が上がり、ついに大型の水鳥の登場である。私はここに神に誓って声を大にして言うが、私は確かに揺れるバスの窓越しにペリカンもフラミンゴも見た。
決して長時間立たされた挙句の幻影などではない、と思う・・・
次第に道路標識のドワルカまでの距離が少なくなり、やがて遥か前方にドワルカらしき町が見えて来た。
もう私とY棒以外に立っている者など誰もいないので、視界の良さったらありゃしない。どうだ!いいだろう!
12:40頃ドワルカ到着
3時間立ちっぱなし
肉食のたたりか
バスはついにドワルカに到着した。所要時間は約3時間だった。
そしてその間私は一度も座ることがなかったのである。
ああ、今から思えばチャイを飲む時くらい、そこらに腰を下ろせばよかったなあ。
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