2001年にインドを旅した時、現地から日本の留守宅に出していた絵手紙です。
毎日何か話題を探して書き(描き?)ました。
誤字脱字意味不明文もあるかもしれませんが、あえて直しません。
よかったら見て下さい。
と、かつては言っておりましたが、再びここに収録するにあたり、補足として誤字脱字を正し、なるべく意味不明点を排するため解説を付けさせて頂きます。
【文面デジタルリマスター版(誤字修正脱字補完あり)】
2001.6.21(木)カニャークマリ 晴 気温28℃
今滞在しているホテルは、海の見えるリゾートホテルの様な所です。
やはりシーズンオフなので部屋はたくさん空いており、一番海側の部屋です。
Manickam Tourist Home Room No.405 Rs.300/day
挿絵:バルコニー付の角部屋なので眺めは良好!
風もよく入り、この値段は破格値だと思う
ただしシャワーは水のみ
ボーイ(おじいさん)がバケツでお湯を持って来てくれる
このホテルは海から昇る朝日が呼び物であるらしく、ありがたいことに朝6時前には大声で起こされます。
(つづく)
【解説】
ハガキにある「リゾートホテルの様な所」はだいぶ割り引いて考えた方が良い。
ただこの時の私はひと月半ほどの旅でかなり疲れて来ていた上に、前日泊まったトリヴァンドラムのホテルがなんとも陰気な部屋(その部屋が絵手紙にしなかった二つのうちのひとつ)だったことから、このカニャークマリの海の見える部屋が実に明るく開放的ですぐに気に入ってしまったのである。
ただしこのホテルは海に対して横向きに建てられているため、部屋に居ながらにして海が見えるわけではない。
その代りどの部屋にも小さなバルコニーがあり、そこに出れば海が見えるようになっているのである。
とまあ言いようによってはすべての部屋が「オーシャンビュー」となるホテルなのだが、実際私もバス停に待ち構えていた客引きの男に、その言葉で釣られてまんまと泊まることになったのである。
与えられた部屋はもっとも海に近い廊下の突き当たりの部屋だったため他の宿泊客も部屋の前を通らず、バルコニーのドアとともに部屋のドアも大きく開け放ち、心地良い海風を部屋いっぱいに入れながら、ひと時の”リゾートライフ”を満喫したのであった。
ちなみにこの時季のビーチリゾートはシーズンオフには違いないのだが、ここカニャークマリはヒンドゥー教の一大聖地でありビーチリゾートではないため、宗教的行事によって人出が左右されることになるはずであるから、その点注意が必要である。