2001年にインドを旅した時、現地から日本の留守宅に出していた絵手紙です。
毎日何か話題を探して書き(描き?)ました。
誤字脱字意味不明文もあるかもしれませんが、あえて直しません。
よかったら見て下さい。
と、かつては言っておりましたが、再びここに収録するにあたり、補足として誤字脱字を正し、なるべく意味不明点を排するため解説を付けさせて頂きます。
【文面デジタルリマスター版(誤字修正脱字補完あり)】
2001.6.20(水)トリヴァンドラム→カニャークマリ 晴 気温30℃
ヤシ酒を飲みました。
それは先日ヤシの実ジュースを飲んだ時に勧められ(もちろん有料)少しだけ試してみました。(コップに半分くらい)
挿絵:ちょっと鼻につくすっぱい匂い
味は少し酸味があり、さっぱりしていてなかなかおいしい
炭酸が入っているのかちょっとピリピリする
こんな使い古しのビンに入っている
色は薄い黄色
ヤシ酒はヤシの実から採ったジュースで作るのではなく、椰子の木から直接樹液を採って作ります。
挿絵:カメ
たぶんこんな形のカメをかぶせてある
(たてにして)
ヤシの木
樹液
久しぶりにアルコールを飲んだので、気持ちよかったです。
(つづく)
【解説】
カニャークマリは以前は「コモリン岬」と呼ばれていたところである。
そう、インド亜大陸の最南端に位置する町なのだ。
と町の説明をしておきながらなんだが、ハガキの内容はコーチンでの話なのだった。
ヤシの実ジュースをご馳走になった家で、ヤシ酒も勧められた。
決して親切心からではない。彼らにとってはまたとない現金収入のチャンスなのである。
しかし私はインドに来てから断酒をしている清らかな身ゆえ、初めはその誘いを断った。
でもそこはまあものは試しであるからして、少量ならよかろうとコップに半分だけ頂いた。
絵にあるビンは実際には結構バッチく、そこから注がれるちょっと鼻を突く液体を飲むのは少々勇気がいった。
それでもこいつをきれいなビンに入れ、冷蔵庫で冷やして出されたらおいしく飲めるかもしれないと思った。
それよりなにより、ヤシ酒はヤシの樹液から造ることを初めて知り、ひとつお利口になったのであった。