アンバサダーは幹線道路に出ると快調に飛ばし、30分ほどでデシュノック村に到着しました。
お目当てのカルニ・マーター寺院は、幹線道路を左折してわりとすぐの所にありました。門前はちょっとした広場になっていて、その周りをお土産屋がぐるりと取り囲み、いかにも観光地といった景観なのですが、特にしつこい物売りも寄って来ないのでどことなくのどかな雰囲気が漂い、なんだか楽しい気分になって来ます。
さて、このカルニ・マーター寺院なのですが、実はここには数百、いえ、数千匹ものネズミが棲息していることで有名なのです。
ではなぜそれほどのネズミがいるのかと申しますと、そこは宗教的な伝説に基づくものなのです。
ヒンドゥー教のドゥルガー神の化身カルニ・マーターが、子どもの死を嘆き悲しむ語り部を思い、死を司る神ヤマに再生を頼むのですが断られてしまいます。
それに怒ったカルニ・マーターは、ヤマが二度と人間の魂を得られないよう、語り部たちをネズミに変えてしまったということなのです。
どうです?わかりましたか?
まあこうした宗教伝説はわかりづらいところもありますが、とにかくこの寺院にはたくさんのネズミがいて、そこら中を自由に走り回っているということなのです。
まずは百聞は一見にしかず、さっそく中に入ってみましょう。おっとその前に、
その門の横で、靴を脱がなければならないのです。
ネズミのうんこを踏むのは確実ですので、入るのをやめるなら今のうちですよ。
*すべて2007年3月時点の情報です。
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