このラクダ牧場ではラクダに乗ることができます。
「ラクダに乗りたいですか?」
そんなガイド氏の誘いを受け、しばし「月の砂漠」の世界にひたるのもいいかなあと、私たちも乗ってみることにしました。
ラクダに乗るには、ラクダを座らせた状態で乗ることになります。
で、ラクダはこのような座り方をするのですが(注:この写真は参考資料であり乗用のラクダではありません。乗用はちゃんと鞍を着けています。ちなみにこのラクダは「危険」な部類のヤツですので、乗るとロディオ状態になり、一日数分の使用で脂肪が燃焼してお腹スッキリ!これなら今年の夏は水着が着れるわ!になるかもしれません)、って、カッコ内の注釈が長過ぎて何の話か忘れてしまいました。えーと、だから、ラクダがこの状態から立ち上がるには、まず後ろ足からよっこらしょと行くのですね。なのでその時背中はかなり前方に傾斜するのですよ。つまり背中に乗っかっている人間も前のめりになり、「おっとっと!」という感じで結構怖いのですって話なのですよ。
とまあ、そんなラクダの過激な立ち上がりにもぐっと耐えると、ようやくラクダはゆったりとした歩調で歩き始めました。
ラクダの歩くコースは、敷地内の直線を100mくらい往って返るだけのごく短いものなのですが、それでも日本を遠く離れたこんな砂漠地帯のど真ん中でラクダの背に揺られるというのは悪くないものです。
そしてラクダの手綱を引くラクダ遣いのおっさんだって、気分を盛り上げるためにラジャスタン風ターバンなんか巻いちゃったりしてるのです。
と、そんなラクダ遣いのおっさんに目をやれば・・・なんです?これ?
「いやあ、参っちゃったなあ~」
なんて照れポーズをしているわけではないのです。
なんとラクダ遣いのおっさんは携帯電話でお話中なのです。
いえ、ラクダ遣いの分際で携帯持つなと言ってるのではないのですよ。
ただこのおっさん、ラクダを引き始めるとすぐに携帯電話で誰ぞと話し始め、私たちがラクダから降りるまで、いえ、降りてからもずっと話しているのです。
それって、すごい職務怠慢じゃないですか。
もう月の砂漠をはぁ~あ~るぅ~ばぁ~るとぉ~なんて気分になれたもんじゃあありません。
まったく何を長々と話してるんでしょう?
「いまあー、ケータイ使ってるだけでえー、ジャパニがすげー目でこっちにらんでてえー、マジうぜーこのオヤジイ!」
むむむ・・・
お、お前の方がオヤジだろー!
*すべて2007年3月時点の情報です。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]