本日もまたまたニューデリー駅から慣れると徒歩5分、慣れていないと客引きにまとわり付かれて徒歩15分、さらに悪質なオートリキシャにつかまると別の地域に連れて行かれ戻って来るのに1日、はたまた悪徳旅行社のツアーに参加させられて再びこの地にたどり着くまで1週間という立地にありますメインバザールのネットカフェ(長い!)からお送り致します。
昨日は朝から霧が発生し、まるでロンドンのような(行ったことないですが)ニューデリーの街でありましたが、今日は抜けるような青空が広がり、私の前途を祝福してくれているようでありました。
しかし朝は寒いです。
私はいつも半袖のTシャツかポロシャツを着ているのですが、外を歩くインド人は長袖で、さらに大きなショールで上半身をすっぽりとくるんでいたりしています。
インドの一般庶民はあまりかちっとした上着は着用しないようで、大きな布1枚であれこれ工夫しているようです。
なにしろ布なら上着代わりにもなりますし、下に敷いて寝ることもできますし、スーパーマンごっこなどもすばやく開始することもできるというものです。
ところが上着は上着にしかならず、無理やり下着にしようとパンツ代わりにはいてみると、ちょっとごわごわして気持ち悪そうです。だいいち首の部分はいつも開いたままですので、すーすーして風邪をひいてしまうでしょう。
まあそんなわけで、布を巻いて歩く姿はなかなかにかっこいいのであります。
私がここに向かって来るのは朝の8時頃ですので、ちょうど学校の通学時間と重なるようです。そろいの制服に身を包んだ小学生や中学生が目に付きます。
そういった生徒は、おそらく私立の学校に通っているのでしょう。
当然お金のある家の子なので、あまり徒歩では通学しないようで、たいていオートリキシャやサイクルリキシャに乗って学校に行くようです。
しかしそこはインド的と申しますか、1人1台などというもったいないことは致しません。もう乗れるだけ乗り合わせて通学しています。
なかでも驚くのは、サイクルリキシャに10~12人くらいの児童を乗せて走っていることです。
サイクルリキシャという乗り物は自転車の後ろに人力車をくっつけたような3輪車で、車夫はたいてい痩せていて細い足で一生懸命ペダルをこいでいます。そして乗ってる客はたいてい太っており、さらに大きな荷物を持っていたりしますので、見ていてそれはそれは大変そうなのであります。
それをです。いくら子どもとはいえ10人以上も乗せたら総重量はいったいどのくらいになるのでしょうか?
1人20kgとして200kg以上にもなります。
1人30kgとして300kg以上にもなります。
1人40kgと(以下同文)
それをあの細い足で・・・はあぁ~
えっ?そんなにたくさんの子どもが、どうやったら1台のサイクルリキシャにのれるのか?ですか。
それはですね、まず正規の座席部分に3~4人座ります。
そして本来は客席の頭上を覆うはずの「開閉式幌」の鉄の枠(幌布はありません)が後方にたたまれているのですが、そこにまた3~4人が腰掛けたり、幌の鉄枠にもたれて立っていたりします。
そしてここがミソなのですが、正規の座席と向かい合わせにして、臨時の木製ベンチがはめ込まれる仕組みになっていて、そこにまた3~4人腰掛けるのです。
これで10人前後は楽に乗れるという勘定になるのですが、ペダルをこぐ車夫の方は当然楽ではないのであります。
さて、メールでマクドナルドに関しましての質問を頂いておりますので、少しその辺をご説明致しましょう。
4年前(2001年)と比較致しますと、デリー市内のマクドナルドの数は飛躍的に伸びました。
たしか4年前はジャンパットゥという大通りに1軒と、コンノートプレースのPブロック(コンノートプレースは各区域をアルファベットで分けています)に1軒あっただけだったと思います。(ちょっとデリー南部の新興地区はわかりませんが)
その後カロルバーグにできたり、コンノートプレースの別のブロックにもできました。さらにジャイプール方面に車を走らせたデリー郊外(ハリアナ州)にもあり、森の中にでっかい「M」マークの看板が突き出ていてびっくりさせられたりします。
ご質問は、マクドナルドのメニューにビーフがあるのかというものでした。
答えと致しましては「ありません」ということになります。
インドでは肉の種類の前に「ベジタリアン」か「ノン・ベジタリアン」かが重要な要素になってきますので、マクドナルドのメニューもまずこの2種類で大別されます。
注文カウンターの頭上に掲げてあるバックライト式メニューは、ベジタリアンメニューを示す「緑」のものと、ノン・ベジメニューの「赤」いものが用意されていて、日本のマックでも何を注文していいのか迷ってしまうおやじにとって、インドマックはますます複雑化され頭を悩ますのであります。
それでは、肉は何を使っているのかと申しますと、これは全般的にチキンなのであります。
いつも私がワンパターンで注文する「マハラジャ・バーガー」というものは、以前はマトンだったと思ったのですが、先日食べましたらチキンでした。
このマハラジャ・バーガーは写真に撮りましたので、後日公開できると思います。(ピンぼけ気味のようですが・・・)
また、注文カウンター上部のメニューも写そうとしたのですが、店員がすっ飛んできて阻止されてしまいました。
ですので、いつも同じものしか注文しない(できない)ワンパターンおやじには、その他のメニューはよくわからないのであります。
でもだいたい日本のものと同じで、ベジタリアン用はその「肉抜き」だと思って下さいという、大変乱暴な報告となってしまいました。すんません。
あっ、それから日本のマックとの大きな違いは、食後の片付けはすべて店員がやるということです。自分でごみ箱まで持ってく人はまずいませんので、その点はご注意を。
そんなこんなでインドの片隅よりお送りして参りましたこのメルマガも、本日でおしまいであります。
いよいよ明日は帰国日となり、ちょっとネットカフェまで足を伸ばすことが難しいと思われますので、ここでお別れをさせて頂きます。
今回の滞在を総括してみますれば、吹く風爽やかな新緑のデリーで、いつもの酷暑期の喧嘩腰とは打って変わって公園のお花などに微笑みかけ、ちょっと優しい気持ちで過ごせた私でした。
昨日もお昼頃(1時頃)、とあるロータリーに差し掛かりますと、その中央の芝生の公園では、たくさんの勤め人(たぶん)がお弁当を広げて楽しそうに食べておりました。
また、街行く人々の表情も心なしか穏やかに見え、私もついつられて微笑み油断し、すかさず酒屋に金をごまかされてしまうのでありました。
この季節、デリーは1年中で1番いい季節なのかもしれません。
そしてすぐにまたあの暑い暑い夏がやってくるのであります。
それではみなさん、長い間お付き合い本当にありがとうございました。
デリーの爽やかな風とともに、この辺で私も去らせて頂きます。
ではまた、日本でお会い致しましょう!
ありがとうございました。