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2010年インドの旅・実録編:第55回 マドライ

         
  • 公開日:2012年11月30日
  • 最終更新日:2022年6月10日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。

2010年4月17日(土) マドライ 晴 30℃以上

11時半、ガンディー博物館近くの遊園地に行く。入園料Rs.4
すでに園内には子ども連れの家族や若いカップルなどがいて、早く回る観覧車やパイレーツ、回転しながら傾く円盤などに乗り嬉しそうだった。
全体的にはショボい遊園地ではあるが、自分が子どもだった時のことを思い出し、ほのぼのとした雰囲気を楽しんだ。

リムカRs.15 事前に券を買うシステム

外に出てペプシRs.10飲む。
しばらくそこに座っていたが、昼時で人が集まって来始めたので、日陰を譲り歩き出す。

橋を渡り切るまでは車の多い道ばかりで、すごいホコリ(というか砂)で参ってしまった。

橋を渡った所にジャックフルーツの問屋があったので、写真を撮らせてもらう。
ジャックフルーツの切り身をくれた。初めて食べたが味はあまり特徴のないもので、中に大きな種が入っていた。

ミナークシ寺院に近づいたところでオレンジジュースRs.20を飲む。

ミナークシ寺院は昼休みの真っ最中で、ひっそりとしていた。

ホテル近くのジュース屋で、アムラという小さな半透明で緑色をした果物のジュースを飲む。Rs.30

ホテルに帰りトイレに行くと下痢だった。
明日のバス移動が心配。薬を飲む。

夜、ビール3本飲む。

【以下の解説は2012年11月30日のものです】

〔以下メモに解説を加えて〕

2010年4月17日(土) マドライ 晴 30℃以上

11時半、ガンディー博物館近くの遊園地に行く。入園料Rs.4

ガンディー博物館に着く直前に、オートリキシャから遊園地らしきものがをチラッと見え、それがとても気になっていたので行って見ることにした。
マドライの遊園地

すでに園内には子ども連れの家族や若いカップルなどがいて、早く回る観覧車や

日本の観覧車は主に景色を楽しむものだが、インドのものは構造的には似ていても、こちらはスリルを楽しむのが目的のようであり、いくつものゴンドラを吊り下げたホイールがかなり速いスピードで回される。またそのためにはゴンドラのバランスが重要であり、乗る時も降りる時も対角にあるゴンドラが対に扱われ(つまりひとつのゴンドラに客が乗ると、次の客は半周させて反対側のゴンドラに乗せるというもの。降りる時も同様)、動き出すまでにかなり時間を要する。
インドの高速観覧車

パイレーツ、

名称はいろいろあると思うが、吊り下げられた大きな船が前後に大きくスイングする遊具。こちらは日本にあるものと同じ仕組みだが、骨組みの強度が「インド基準」であると考えるとスリルが増すであろう。
インドのパイレーツ

回転しながら傾く円盤などに乗り嬉しそうだった。

これも日本の遊園地に似たものがあるが、スピード感と遠心力、そしてちょっとしたアップダウンのスリルを味わう回転遊具。内側に太めの母親が乗っていると、遠心力で外側の子どもがつぶされてしまいそうでかわいそうだった。
インドの回転遊具

全体的にはショボい遊園地ではあるが、自分が子どもだった時のことを思い出し、ほのぼのとした雰囲気を楽しんだ。

日本にあるきれいで本当に夢の国のような遊園地とは違い、ここは公園にちょっと毛の生えた程度の素朴な遊園地なのだが、それが昭和の香りをぷんぷん漂わせていて実に胸キュン(昭和語)だった。
マドライの遊園地

リムカRs.15 事前に券を買うシステム

「リムカ」とはインドの炭酸飲料で、レモンスカッシュのようなもの。(もしかしたら他の味もあるのかもしれないが) ショボい遊園地の売店のくせに、そして客などほとんどいないのに、まず食券を買ってから所定のカウンターでジュースを受け取るという仕組みで実に面倒くさい。でもって当然値段も少し高い。

外に出てペプシRs.10飲む。 しばらくそこに座っていたが、昼時で人が集まって来始めたので、日陰を譲り歩き出す。

ほら、シャバではリムカと同じ大きさのコーラが10ルピーで飲めるのである。 ちょうどお昼ということで、オートリキシャのドライバーや近くの労働者たちが集まって来たのを頃合いに立ち上がる。どこまで行けるかわからないが、行ける所まで歩くつもりである。
マドライのチャイ屋の前

橋を渡り切るまでは車の多い道ばかりで、すごいホコリ(というか砂)で参ってしまった。

「橋」というのは市内を流れるヴァイハイ河に架かる橋のこと。ミナークシ寺院を始めとした市の中心地は、ガンディー博物館から見ると河の向こう側なのである。 インドの道路の造りは歩行者に優しくなく、車がビュンビュン行き交う大通りでも歩道がなかったりして歩きづらい。しかもここマドライは他の都市よりもホコリ(砂埃)がひどいように思える。極めつけは橋の上で、風を遮るものがなにもないので、細かい砂が顔にバシバシ吹き付けられ、まともに目を開けていられないほどだった。
マドライの橋

橋を渡った所にジャックフルーツの問屋があったので、写真を撮らせてもらう。

橋を渡り終えると風と砂の攻撃は止んだ。またもう少し歩けば細い路地に入れるので、少しは歩きやすくなるだろう。 橋のたもとにはジャックフルーツを取り扱う業者が集まっていて、倉庫のような建物にたくさんのジャックフルーツが積まれていた。
ジャックフルーツの問屋

ジャックフルーツの切り身をくれた。初めて食べたが味はあまり特徴のないもので、中に大きな種が入っていた。

「ジャックフルーツ」は細かいブツブツのある皮で包まれた、一抱えほどもある大きなフルーツ。その大きさゆえ今まで買ったことがなく、従って食べたこともなかったのだが、カットしたジャックフルーツを売っていたあんちゃんが少しくれたので食べてみた。味や匂いに特にクセはなく、おそらく「大嫌い!」という人もいない代わりに、「大好き!」という人もいないのではないかといった感じである。
ジャックフルーツの中身

ミナークシ寺院に近づいたところでオレンジジュースRs.20を飲む。

なんだかしょっちゅうジュースばかり飲んでいるようだが、実際汗をどんどんかくので水分補給は欠かせない。そしてどうせ飲むなら炭酸飲料より、生搾りフレッシュジュースが良いのである。
マドライのジュース屋

ミナークシ寺院は昼休みの真っ最中で、ひっそりとしていた。

ミナークシ寺院は早朝5時に開門するが、昼の12時半から4時頃まで昼休みを取る。なので観光にはその時間帯を外さないといけないのである。
ミナークシ寺院

ホテル近くのジュース屋で、アムラという小さな半透明で緑色をした果物のジュースを飲む。Rs.30

またまたジュースだが、ここで初の味に挑戦した。「アムラ」というのはキンカンほどの大きさで、内部の筋が透けて見えるような涼しげな外観をしている。まずはその実を少しナイフで削ってもらい食べてみたが、味は少し苦くて渋い。しかしその渋みが逆に爽やかに感じられ、ジュースにしてもらい飲んだ。口の中に変な甘みが残らないのでなかなかいける。それに「良薬口に苦し」で体にも良いような気がする。
インドの生搾りジュース

ホテルに帰りトイレに行くと下痢だった。 明日のバス移動が心配。薬を飲む。

アムラのジュースを飲んだのに下痢をしてしまった。まああの食生活では下痢もするだろうなあ。

夜、ビール3本飲む。

バカである。本当にバカである。少しは摂生しようという気にならないものだろうか。我ながら実に情けない。

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