〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。 2010年3月31日(水) 列車→アンジュナ 日中30℃くらいか? 風があって涼しい 5時頃目を覚ます。各ベッドにはそれぞれ人が寝ていた。 ティビンには9:40頃着いた。 駅前にはタクシーやリキシャがたくさん停まっており、プリペイドタクシーの切符売り場もある。 駅から真っ直ぐに延びる道を歩いて行くと、突き当たりにバスが停まっていた。 30分ほどでマプサに到着 30分ほどでアンジュナ着 しかし降りた所は見知らぬ場所で、とりあえず他の人の後ろをついて行ったが一向に見覚えのある場所に出ず、途中で引き返し方向を変えて歩き出す。 プーナム・ゲストハウスはかなりグレードアップしており、入り口も変わりプールまであった。 部屋は昔のままだったが、9年の間にいろいろ試行錯誤があったようで、エアコンが付いていたり(電線が切れているが)、電話が引いてあったり、テレビのアンテナ端子まであった。(テレビはないが) シャワーを浴び、洗濯を済ませ外出。 海の見える店でビールを飲む。 海へ下りる。酔っていて足元があぶなっかしい。 部屋に戻り爆睡 7時過ぎ、だるい体をなんとか起こし食事へ出る。 |
【以下の解説は2012年10月17日のものです】
〔以下メモに解説を加えて〕
2010年3月31日(水) 列車→アンジュナ 日中30℃くらいか? 風があって涼しい
5時頃目を覚ます。各ベッドにはそれぞれ人が寝ていた。 トイレに行って再び寝る。 8時半頃まで横になっていたが、降りるのが途中駅なのでやはり気になり起き出す。
ムンバイの時と違って今回は途中下車。しかも大きな駅ではないので停車時間も短いと思われ、出遅れは禁物なのである。 列車がいくつか手前の駅で停車したままなかなか動かないのでホームに降りてみた。同じように降りて来たカナダからの青年が、「どこまで行くんだ」と私に聞くので「アンジュナ・ビーチだ」と答える。「何しに行くんだ?サーフィンか?」とさらに聞くので、「ただ海を見ながらビールを飲むんだよ」と答え、「お前も行くなら『ティビン』で降りるのがいいぞ」と教えてやると、スマートフォンを操作しながら「う~ん、ちょっと調べてからにするよ」と列車に戻ってしまった。
ティビンには9:40頃着いた。 結構人が降りる。花を持った出迎えの人などもおり、なかなかにぎやか。
ゴアはインドでダントツに小さい州だが、それでも降りる駅を間違えると目的地までかなりの移動を余儀なくされてしまう。沿線の大きな駅というとマドガオン/MADGAON(マルガオ/MARGAO)になるが、そこだと有名どころのビーチや世界遺産のオールド・ゴアをだいぶ通り過ぎてしまう。なのでオールド・ゴアとその観光拠点となるパナジ(パンジム)に行くならカルマリ/KARMALIで降りるのが近く、私の行こうとしているアンジュナ・ビーチを始めとした北のビーチと、そのターミナルとなる町マプサに行くならティビン/THIVIMが便利なのである。ただし列車によってはティビンやカルマリに停まらないものもあるので、事前に調べておかなければならない。 ティビンは小さな田舎の駅にもかかわらず、驚くほどたくさんの乗客が降りた。あきらかに観光客とわかる人たちも多いが、それ以上に地域住民らしき人が多かった。
駅前にはタクシーやリキシャがたくさん停まっており、プリペイドタクシーの切符売り場もある。 しかしバスはどこにも見えず、仕方がないのでプリペイドで行こうと思い値段表を見ると、なんとアンジュナまでRs.360くらいする。
なぜか駅前にはバスの姿はなかった。「プリペイド・タクシー」とは、あらかじめチケット売り場で行先を告げ料金を払うシステム。これなら運転手に高い料金をふっかけられることがなく、適正料金(少し割高になるが)で乗れるので、地理に不案内な観光客には便利である。 夕べはムンバイで1500ルピーのタクシーに乗ったくせに、今回は360ルピーをケチり、当初の予定通りバスで行くことにする。
駅から真っ直ぐに延びる道を歩いて行くと、突き当たりにバスが停まっていた。 ちょうど出発するところだったようだが、ギリギリなんとか座れた。Rs.10
客の取り合いにならないようタクシーと「棲み分け」をしているのか、バスは駅から真っ直ぐ延びる一本道の先に停まっていた。車掌に「マプサ?」と確かめて乗り込む。小ぶりのバスだったが座ることができた。
30分ほどでマプサに到着 人に尋ねながらアンジュナ行のバスに乗る。 一番後ろの席に陣取り余裕の表情で座っていると、これより先に出るバスがあるからそちらに移れとのこと。 すっかり出遅れ座れなかった。Rs.8
マプサとはこの辺りで一番大きな町。なかなか規模の大きな公設市場があり、そのすぐ横がバス・ターミナルになっている。つまりここに来てバスを乗り換えれば、好きな場所に行かれるのである。
30分ほどでアンジュナ着
乗換の時間を入れなければ、ティビンからアンジュナまで1時間で来たことになる。料金も18ルピーと安く済んだ。しかしタクシーならおそらくその半分以下の時間で移動できたと思う。しかも必ず座れる(当たり前)。なのでどちらがいい方法なのかは、やはり人それぞれであるので、使えるお金と時間を考えて賢く選択したいところである。
しかし降りた所は見知らぬ場所で、とりあえず他の人の後ろをついて行ったが一向に見覚えのある場所に出ず、途中で引き返し方向を変えて歩き出す。 やがて見慣れた山(丘?)が見え、横道にそれるとまさしく懐かしの田舎道で、谷村新司似の”アミーゴ”の家もあった。
実は以前来た時にはオートリキシャで来たため、いきなり「ここだ」と言われてバスから降ろされても、いったいここがアンジュナのどこなのかがわからず、しばし道に迷う。 それでもやがて見知った場所に出たので、とりあえずかつて宿泊したゲストハウスに行ってみることにした。
プーナム・ゲストハウスはかなりグレードアップしており、入り口も変わりプールまであった。 A/C付はRs.1000だったが、以前泊まった部屋を指定し(A/Cなし)Rs.700で泊まる。
それは「プーナム・ゲストハウス」という名の宿で、9年前に来た時にはまだ造りかけといった感じで、ちょっと寂しげなところのある宿だったのだが、その後順調に業績を伸ばしたようですごい変わり様だった。 たまたま前回と同じ部屋が空いており、相変わらずエアコンなしのままだったが安かったので迷わず決めた。
部屋は昔のままだったが、9年の間にいろいろ試行錯誤があったようで、エアコンが付いていたり(電線が切れているが)、電話が引いてあったり、テレビのアンテナ端子まであった。(テレビはないが)
人に歴史あり、部屋にも歴史あり、なのである。この9年の間にこの部屋は一度グレードアップを図り、そしていまはその栄光の時を終えたようであった。まったく栄枯盛衰であるが、私はその栄華の前と後に泊まることになったわけで、思わず「まあいろいろあるさ」と部屋に語りかけたい気分であった。
シャワーを浴び、洗濯を済ませ外出。
エアコンのない部屋だが、リゾート地の宿らしく窓が大きく開いていて、心地よい海風が入って来るので洗濯物はすぐに乾きそうである。
海の見える店でビールを飲む。 二人でビール5本(そのうち3本以上が自分)、ポテトフライとオニオンリング Rs.510 かなり酔っぱらう。
この時を待ちわびていたのである。海を見ながらビールを飲むのである。ここにはただ単にこれがしたいだけで来たのである。長い旅なので時折こういう休憩を入れないとやっていけないのである。だから今日はお願い、酔わせてね。
海へ下りる。酔っていて足元があぶなっかしい。
だいぶ酔っているのに海に行ってみた。この辺りの海はちょっとした崖の下にあり、岩場も多いので酔った足取りでは本当は危ないのだが、海に千鳥は付きものと、ふらふらしながら歩いて行った。
部屋に戻り爆睡
まだ陽は高かったが、たまには昼寝もいいものである。
7時過ぎ、だるい体をなんとか起こし食事へ出る。 先ほどと同じ店で、チキンクリアスープ、プロウンフライドライス、水でRs.115
昼間の酒はよく効き、酔いざめの気分がまたよろしくないのだが、今日はまだビールとつまみしか腹に入れてないので、無理してでも何か食べておかなければと思い食事に出掛けた。 一日一食くらいはまともなものを食べなきゃね。