〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。 2010年4月1日(木) アンジュナ 晴 朝(室温)25℃ 7時少し前に目が覚めシャワーを浴びる。 9:40 チェックアウト バスが11時ということで、昨日の食堂で休む。 【プーナム・ゲストハウス 9年の変遷】 バスは11時発と聞いていたが、乗ったらすぐ(10:50頃)に出発してしまった。 料金はRs.10 周りのみんなもRs.10払っていたようだ。 20分ほどでマプサに着く。 パナジ行の急行バスに乗る。 Rs.9 パナジ・バススタンドで列車の予約をする。 40分ほどで順番が来た。 歩いてパナジの町へ 一つ目のホテルは従業員にやる気がなくやめる。 少し休んで食事に出る。 仕方がないので酒屋でビールとつまみを買って帰る。 部屋で飲み始める。 |
【以下の解説は2012年10月18日のものです】
〔以下メモに解説を加えて〕
2010年4月1日(木) アンジュナ 晴 朝(室温)25℃
7時少し前に目が覚めシャワーを浴びる。 8時頃朝食を食べに出る。 チーズトマトサンド、カード、チャイ Rs.95
外国人観光客の多い町では、サンドイッチやコーヒー(「ネスカフェ」だけど)が普通に食べられるのが嬉しい。やはり朝はパンにコーヒー、もしくはご飯に味噌汁のどちらかなのだ。
9:40 チェックアウト 前金で払っているのでそっけなく終わる。
こちらとしては9年ぶりの訪問でいろいろ積もる話もあるというのに、フロントの男はパソコン画面で「支払済」を確認すると、たった一言「OK」とだけ言ってそれっきりだった。 前はここ、まだ造りかけだったよね。それにプールもなかったし、入り口はそっちで受け付けはあっちだったよね。ネコもあんなんじゃなかったし、それから毎朝プーナムさんが上半身裸でお祈りしてたよね。ねったらね! まっ、おそらく従業員であろうこのあんちゃんも、そんなこと言われても返事に困るだけだろうけどね。
バスが11時ということで、昨日の食堂で休む。 ビールとオニオンリング Rs.165(?)
まだバスの時間まで1時間もあるので、昨日ビールを飲んだ店にまた入る。ここはバス停のすぐ前なので、まず乗り遅れる心配がなくていい。 ということで、アンジュナの海に別れを告げるためにビールを飲んだ。アディオス!アミーゴ!
【プーナム・ゲストハウス 9年の変遷】
1、カーテンが替わった。
2、部屋番号が変わった。(404から508へ)
3、電話が付いた。
4、テレビのアンテナジャックが付いた。(ただしテレビはない)
5、エアコンが設置され、そして壊れたようだ。
6、壁の塗り替えが行われたが、素人工事のようで窓ガラスにペンキが飛び散っていた。
7、ヤモリの姿を見なかった。
8、入り口とレセプションの位置が変わった。
9、プールができた。
10、ネコが替わった。
ビールを飲みながらあらためて「プーナム・ゲストハウスの9年の変遷」をまとめてみた。日々の生活の中では気付かぬことも、久しぶりに来た人間にはその変化が一目瞭然なのだ。 もしかしたら自分もこの9年でずいぶん変わったのかも・・・ 毛か?
バスは11時発と聞いていたが、乗ったらすぐ(10:50頃)に出発してしまった。 しかし次の交差点で待つこと15分。いったい何分発なのだ?
よく言えば「臨機応変」、悪く言えば「勝手気まま」、インドでは「定刻」という概念がないのかもしれない。「11時発」のバスは10時50分に出発し、昨日バスを降ろされた小さな十字路で停車したまましばらく動かなかった。
料金はRs.10 周りのみんなもRs.10払っていたようだ。
しかも往きは8ルピーだった運賃が10ルピーに変わっていた。不審に思って他の乗客が支払うところを凝視していたが、やはり10ルピーを払っているようだった。もしかしたらこのバスは、来た時のものより少し上等なのだろうか。
20分ほどでマプサに着く。 トイレに行く Rs.2
マプサにはバスターミナルに隣接した公設市場がある。規模も大きく、常設の店や露店がたくさん建ち並び見ていてとても楽しい。そんな市場には公衆トイレもあるのだが、インドでよくある「番人付」のトイレなので、使用する際は小銭を手渡す必要がある。インドでは常にポケットに小銭を用意しておくと何かと便利なのだ。 実はここにも9年前の思い出の店があり、ぜひとも店のおやじと再会して積もる話でもしようと思っていたのだが、いくら探してもその店が見つからなかった。今回の旅はそうした「再会」もひとつの楽しみにしていたのだが、案外うまくいかないものである。
パナジ行の急行バスに乗る。 Rs.9
そもそもどこがバス停なのかよくわからないので、このバスが本当に「急行」なのかは判断できない。少なくとも人が溜まっている場所では必ず停まり、乗客が乗り降りしていた。
パナジ・バススタンドで列車の予約をする。 予約オフィスは二階にあり、トークンで順番が決まるので列に並ばずに済む。
「パナジ」はゴア州の州都である。鉄道の最寄駅は「カルマリ」といい町外れにあるため、より町に近いバス・ターミナルで列車のチケットが買えるようになっている。 インドではよく窓口に長い列ができ、しかも割り込みをさせじと後の人が体をぴったり密着させて来るので、並ぶだけでもなかなかの重労働なのである。しかしこのオフィスは番号札を発行していたので、そうした密着状態で待ち続けなくていいので楽だった。ちなみに番号札は窓口で10ルピーを払って発行してもらう。こうした有料化は無用な人を排除する効果があり、冷やかし客(そんなのがいるかどうか知らないが)が来ないのでさらにいいのだ。
40分ほどで順番が来た。 希望の4月3日が取れず4日となる。しかもRAC
それでも自分の順番が来るまで40分もかかってしまった。しかも希望の日の列車が取れず、ここでの滞在が一日延びてしまった。 「RAC」というのは「Reservation Against Cancellation」の略で、一見「キャンセル待ち」のように思えるが列車には確実に乗れる。ただし席がどこになるかがまだ決まっていないのである。この他にインド国鉄には「W/L(wait list)」というものがあり、こちらが本当の「キャンセル待ち」となり、そのままの状態では列車に乗れない。 と偉そうに説明したが、実はこの時の私はまだその違いをちゃんと認識しておらず、出発当日は実に大変にして無駄な行動を取ることになるのである。
歩いてパナジの町へ
パナジのバス・ターミナルから町の中心部までは約1.5km、歩いて20分くらいである。ただ暑い時季の昼日中に、重い荷物を背負って歩くとなるとちょっときつい。 それでも町の中心的存在である白亜のパナジ教会を目にすると、ここが他のインドの町とは全く違うのだという実感が湧き、しばし疲れを忘れその石段を足取りも軽く上ってみたりする。かつてこの町はポルトガルの東方進出の拠点だったのである。
一つ目のホテルは従業員にやる気がなくやめる。 少し歩いてきれいなホテルを見つけたが高そう。入り口のガードマンに「高いか?」と聞くと、「中で聞いて見ろ」と言う。 ツインのA/CでRs.1500+5%Tax=Rs.1575/night(朝食付) ここで三泊しなければならないので出費が痛かったが、なかなかいい部屋なのでここに決める。
ポルトガル風の町を、今宵の宿を求めて歩き回る。結果から言えば二軒目で決めたことになるが、かなりあちこち歩き回った。 そもそもホテルのガードマンが「ここは高いから他に行った方がいいぞ」などと言うはずもないが、そのホテルの玄関は道から少し上がったところにあったため、そこまで上る労力を惜しんだのである。 この部屋はエアコン&ホットシャワー付き。しかも朝食も付いているというのでここに決める。
少し休んで食事に出る。 ビールの飲めるレストランを探すが、どの店も昼は15:30までの営業のよう。そして夜は19:00からとなる。
この町に限らずゴア州はどこでもそうだと思うが、ポルトガルの置き土産であるシエスタ(セスタ)という長めの昼休みを取る習慣がある。レストランなどもランチが終わると夜まで閉めてしまうため、この日は昼食を食べそびれてしまった。もう少し早くホテルを出ればよかった。
仕方がないので酒屋でビールとつまみを買って帰る。 缶ビール330mlx4、生ビール(缶)500mlx1、レモンサワーx1、チップスx3=Rs.230
ゴア州が他州と違う点で一番偉いと思うのは、酒税がないことである(あくまでも個人的見解だが)。しかもポルトガルの影響が色濃く残り、主な宗教がキリスト教であるこの町では、飲酒をことさら厭忌することもないようで、その証拠にあちこちに酒の看板を堂々と掲げた酒屋がある。こう書くとおかしく思うかもしれないが、インドの多くの町では、酒屋はごくひっそりと、まるで禁制品でも取引するかのような売り方をしているのである。それがここでは簡単に酒が手に入り、しかもそれが安いとあれば飲まなきゃ損というものである。
部屋で飲み始める。 その後二度の買い足し。 ウイスキーの小瓶(180ml)Rs.100 オールドモンクRs.200
まだ時間は午後4時前だったが、これは食事代わりの栄養補給なのである。本当なら食事がしたいのだが、レストランが開いていないので仕方がないのである。 「オールド・モンク」とはインド製のラム酒。甘く、香りも豊潤で飲みやすい。 最初のビールは昼食代わりだったが、今度は夕飯代わりにウイスキーとラム酒を飲むのである。しつこいようだが、あくまでも仕方なく飲むのである。