アーマダバードでオートリキシャに乗った時のこと、ドライバー氏が突然こちらに振り向いて、「ほら、あれを写真に撮れ」と言いました。
ドライバー氏がアゴで示す方を見てみれば、自転車式荷車の荷台に女性二人が後ろ向きに乗っています。
なるほど、確かにこれは外国人が撮りたいと思うような光景だよなあ。このドライバー、よくまあ気が利くじゃありませんか。
しかし人物を写真に撮るというのはある程度の状況判断が必要で、特に女性となるとちゃんと断ってからでないとトラブルの原因です。ましてやここはイスラム教徒も多く住む町ですのでなおさらだと思うのです。
でもまあドライバー氏が何度も振り向いて撮影を促すので撮ったわけですよ。
まあこんな風に車内の奥からこっそりと気味にですけど。そしたらその女性たちは嫌がる風でもなく、一人はちょっと恥ずかしそうに下を向いてしまったものの、もう一人はこちらに笑顔を返してくれました。
なのでもう一枚、ぱちり!相手は自転車式荷車ですので、オートリキシャはすぐにまた加速して抜き去って行ったのですが、抜き去るときに笑顔で応えてくれた女性は「サンキュー」と言ったのです。
いやいやいや、お礼を言うのはこちらの方で、あなたが言うことではないですよ。
撮った写真だってあげられるわけでもないですし、こうして自分のサイトに載せちゃったりもしてますし、いやホント、どうもありがとうございました。
これは写真に限ったことではないのですが、インドではこちらの想像とは違ったリアクションが返って来て戸惑うことがあります。
でも案外良い方に裏切られることが多いようで、その都度変に警戒していた自分が恥ずかしくなったりするのであります。
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