暦の上では・・・
2009年最初の月もあっと言う間に半分が過ぎてしまいました。
これは毎年のことなのですが、1月はいきなりお正月休みで始まり、それが終るとすぐに成人の日がらみの連休があるものですから、なかなか正月気分が抜けませんで、気がつきゃあーた、えっ?なに?もう月の半ばなの?ってえことになってちょっと慌てたりするのであります。
でもまあ1月14日が「小正月」ですので、その辺までは正月気分でいてもいいのかもしれません。なにごとも急には止まれないのです。無理に止めると体にも悪いのです。あくまでも無理のないよう少しずつ、日常の生活に戻ろうではありませんか。
さて、前回のメルマガで、私が中学生の頃刑事コロンボ(テレビドラマですね)の放送をカセットテープで録音して、さらにそのセリフをノートに書き写していたということを書きましたら、TKKさん(仮名)からこんなメールを頂きました。ちょっと長めの転載となりますが、おもしろかったのでそのままご紹介させて頂きます。
—- 以下原文 —-
私も、中学の時に「テレビの音だけコレクション」やりました。
さらに、ノートにセリフを書き写した「オリジナル台本」も作りました。
~いやぁ、みんなやってるのですね。(←みんなではないと思いますが)
私の場合は日本テレビの「俺たちの旅」でした。
中学の時、「俺たちの旅」が好きで、ラッパズボンにゲタを履いてカースケ気分になりきっていた私は、その最終回を「音だけコレクション」にいたしました。
当時は家庭用ビデオの存在も知らず、音だけコレクションのためのテレビとカセットをつなぐコードも持っていなかった私は、最終回の放送時には、カセットテープレコーダーを担いでマイク部分をテレビのスピーカーに密着させ1時間番組を録音しました。
録音用のコードがありませんから、1時間の間あらゆる雑音は禁止です。
咳払いのひとつもガマンしました。
カセットをテレビのスピーカーのところまで担いでいましたから肝心の放送はよく見えませんでした。
おかげで、金沢碧のヌードシーンもよくわかりませんでした。
(しかも、録音では効果音が“チャーン!チャーン!!”と鳴るだけだったように思います)
引き続き作成した「オリジナル台本」は、民放の青春ドラマですから中学生の知らない言い回しとかも多く出てきて、甚だ不完全なものになってしまったような憶えがあります。
—- 以上 —-
というわけで、私だけでなくTKKさんも同じことをやっていたということがわかり、これで当時(昭和50年前後)の中学生男子のほぼ全員がテレビの音を録音して楽しんでいたということが立証されたわけです。
まあ私の場合は録音用のコードを使用して録音しておりまして、なんだか「元祖オタク」っぽくていやらしいのでありますが、多くの少年たちはTKKさんのようにテープレコーダーのマイクをテレビのスピーカーに近づけて録音していたわけです。さらにTKKさんの場合はハンドマイクではなく、カセットテープレコーダー本体に内蔵されたマイクをテレビのスピーカーの位置に合わせて担いでいたということで、そりゃあテレビの画面が見ずらいわけです。なんかちょうどいい高さの台とかなかったのでしょうか?
あー、そういえば最近のCDラジカセ(という商品が「最近」に該当するかはわかりませんが)には内蔵マイクなんてないですね。それからテープの進行に合わせて動くカウンターも付いてないですね。
昔はですね、その二つが大変役に立ったのですよ。
まあ内蔵マイクの方はTKKさんのような使い方をするわけですが、カウンターの方は、テープのどの位置に何が録音されているかを知る唯一の手がかりだったのです。なにしろ頭出し機能なんてありませんでしたから。
使い方は簡単です。たとえばテープにいくつかの曲を録音したとすると、テープの頭から再生して行って、新しい曲が始まる時点のカウンターの数字を記録しておくだけなのです。
えっ?その数字の記録の方法?
ノートに決まってるじゃあありませんか。
まずノートの表紙にマジックで「私のライブラリー」と大きく誇らしく書いて下さい。決して恥ずかしがらないで下さい。恥ずかしいのは大人になってから見返した時ですから、今は堂々としていていいのです。むしろ友だちに自慢して下さい。家に遊びに来た友だちにカセットテープのぎっしり詰まった引き出しや本棚を胸を張って見せびらかして下さい。
私の場合ノストラダムスの大予言が的中し、NHKの資料室も大きなダメージを受けてしまった時には、きっとこの貴重な私のライブラリーがお役に立てると本気で考えていたほどなのです。
そうなると新聞なんかにも載ってしまうでしょうねえ。
「お手柄中学生 恐怖の大王に破壊されたNHKの記録復元に貢献」
なんて一面トップでね、えへへ・・・まあ1999年には中学生じゃないですけどね、ワタシ。
えーと、
とにかくそのノートの各ページにカセットテープの内容と、各セクション開始時のカウンター数を書いておくのです。そうすれば次回からカウンターの数字を頼りにテープを早送りして、好きな場面(曲)をたちどころに出すことができるというわけなのです。
ちなみにカセットテープには通し番号を付け、ノートとの照合がすぐにできるようにしておきます。
どうです、簡単でしょう。
みなさんもぜひ実践してみて下さい。
*このメルマガの後半へ続く
〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。
*このメルマガの前半からの続きです。
まあ考えてみたらもうカセットテープでテレビ番組を録音するなんて時代じゃなかったですね。
今はMDですよね。
それではTKKさんのメールからもうひとつ、えーと・・・あっこれこれ
「ラッパズボンにゲタを履いて」
ここです、ここ。
ラッパズボンってご存知ですか?
履いてると、パッパカパッパ、パッパカパッパ、パァ~パパァ~パパッ!ってラッパが鳴るわけじゃないですよ。正露丸じゃないんですから。
これはズボンの裾がラッパみたいに広がっているもので、別名ベルボトムなんて呼ばれているやつです。
えっ? ブーツカット・・・何?それ? 今はラッパズボンの話をしているところなのでじゃましないで下さい。
とにかくそのラッパズボンは当時大変流行してまして、中学生だった私もベルボトムのジーパンを好んで履いておりました。
ただこれがちょっと危ない面もありまして、ある時私が自転車に乗っておりましたら、広がったズボンの裾がチェーンに絡まってしまい、慌てて自転車を停車させ地面に足を着こうとしたところ、ズボンの裾が絡まっているために足が出ず、そのまま横倒しになるしかなかったというオソロシイ経験がありました。なんで絡まっていない左足で立たなかったのかは、今となってはナゾです。
その他にも同じように自転車のペダルから足を下ろそうとしたときに、ペダルに裾が引っ掛かってしまいそのまま横倒しになるしかなかったという経験もあり、ラッパズボンは自転車の横倒しと切っても切れない間柄なのであります。
ピンキーも自転車に乗る時は充分気を付けて頂きたいと思う次第であります。
それから下駄というものにも憧れました。
私の場合は小学生の頃でしたので、青春ドラマではなくスポコン(スポーツ根性)ものアニメか何かに影響されて下駄が欲しくなったのだと記憶しておりますが、さんざん親にねだってようやく下駄屋さんに連れて行ってもらった時には、そりゃあもう嬉しかったものです。
ところが下駄屋さんで勧められたものは、いわゆる二本歯の下駄ではなくて、なんですか靴底みたいな形になってる板に、サンダルのような幅広のベルトをくっつけたもので、親も「子どもはこれでいいんだよ」なんて言って押し切られてしまい、なんだか理想と現実のギャップを思い知った出来事でありました。
さらにその数年後に入学した高校では、その下駄サンダルがトイレの履きものとして設置されており、休み時間にうんこでもしてようものなら、その下駄サンダルがドアの上の隙間からバンバン放り込まれ、そいつが体に当たって痛いのなんのってあーた・・・
だからはっきり言っときますけど、私あの木のサンダル嫌いです。
トイレに投げ込むなら、ビニールサンダルにして欲しいと思います。
とまあ、いつもながらくだらないことをだらだらと申して参りましたが、今回はこの辺でおしまいとさせて頂きます。
また来週もこんな感じでお邪魔致しますので、どうぞよろしくお願い致します。
それではみなさん、
来週まで、
ごきげんよう!