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2005年11月4日:パインズクラブ通信 第175号

         
  • 公開日:2022年8月11日
  • 最終更新日:2022年8月20日

暦の上では・・・

いよいよ11月に入り立冬を目前として、朝晩の冷え込みも一段と厳しくなって参りました。さすがに「霜月」と豪語するだけの実力はあるようです。

そんなわけで季節は着実に寒くなって参りまして、そろそろ街のあちこちでコートにマフラーというヨン様姿が今年も見受けられる・・・でしょうか。

さて、「文化の日」でありました昨日、私は近くの大学の学園祭に行って来ました。

わりと早めの時間に行ったのですが、すでに大学の構内にはたくさんの模擬店が立ち並び、客引き係りの学生がなんとか自店に誘導しようと懸命に行く手を阻んでおりました。まったく歩きづらくて仕方ありません。

お店の営業品目はと申しますと、お好み焼きやヤキソバが一番多いようで、次いでタコヤキ、ヤキトリ、フランクフルトといったところでしょうか。学生のノリで変なものを出したりするお店は皆無で、意外とマトモなものばかりのようでした。

そしてそんなお店に混じって、留学生グループも自国の料理のお店を開いており、ヨン様の国からはチヂミ、女子十二楽坊の国からは小龍包、ルー・フィン・チャウちゃんの国からはフォーが出てたんだ、フォー!

えー、すっかりゲッツが鳴りを潜め、代わってフォー!が蔓延している今日この頃ではありますが、ブームというのは突然来て突然去るという、まるで押し込み強盗のようなものであります。

そんなブームに乗っかって、いろいろな商品を買っちゃった方も多いかと思います。隠したってダメです。だいたい乗っかる人が多くなきゃブームにはならないわけですから。持ってるはずです、サンバのCDとか赤いパンツとか。

で、ブームが去ると「なんでこんなもん買っちゃったんだろう」なんて後悔をするわけなのですが、なあにそんなに悔やむことはありません。確かにブーム去りし直後は辛い思いも致しますが、さらに年月が経過すればすべて笑い話に変わり、懐かしく思えるはずです。

今年はタマゴ型のゲーム機や次第に話す言葉が増えていくぬいぐるみが復権を果たしました。

来年あたりはそろそろ、押入れからキャベツ畑人形を出す番です。

プロフィールの紙、失くしてないでしょうね。

 

*このメルマガの後半へ続く

〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。

*このメルマガの前半からの続きです。

 

私の子どもの頃に流行ったもののひとつに、アメリカンクラッカーなんてものがありました。

ご存知でない方のために簡単にご説明致しますと、紐の両端に玉の付いた物です。

えー、説明がちょっと簡単過ぎましたが、形状はまさしくそれだけのものでして、補足するならば紐の長さはだいたい50cmくらいでかなり丈夫、玉の材質はプラスチックの一種(たぶん)で、直径が5~6cm、重さは・・・数字はちょっと分かりませんが、プラスチック製にしては重い感じでした。

遊び方は、玉が下でぶつかり合うように紐の中央を持ち(紐の中央には、指でつまむ部品がついています)軽く揺すります。このとき手は上下に揺れる形になります。
玉は真下でカチカチとぶつかり合い反発し合い、次第に大きな揺れとなって行きますので、頃合を見計らって手の上下運動を大きくします。
すると玉は上方でもぶつかり合い、さらに反発して下でまたぶつかります。
あとはその繰り返しですから、玉のぶつかりあう音がカチカチカチ!と連続して響き渡るという具合です。その音はかなりうるさいものでしたので、ふいに背後で鳴らされますとすごくびっくりします。

でもそれだけです。それだけのもんなのです。

今考えると何が面白いのかよくわからないのですが、学校でかなり流行りまして、手首に青あざ(玉のコントロールをミスると手首を直撃する)を作りながら懸命に練習したものです。で、そのうち手をすべらせてガラスを割ってしまうヤツなんかが出て来ますと、ついには「アメリカンクラッカー禁止令」などが発布されてしまうわけです。

でもそんな流行ものは禁止されるまでもなく、ほっといても自然消滅するのが常であります。
私のアメリカンクラッカーもすぐに飽きられて、他のおもちゃといっしょに箱の中に突っ込まれ、何かを取り出そうとするたびにその紐がからむもので、とってもジャマな存在に成り下がりました。

またスポーツヨーヨーというのも流行りました。

これは某飲料メーカーが仕掛けたもので、そのメーカーの商品ロゴの入ったヨーヨーが売り出され、そいつでいろいろな技を競わせる大会なども開催されたりしたものですから、またたく間に子どもたちのハートをわしづかみにしてしまったのです。まったくマッカーサーの占領政策顔負けのしたたかな戦法でしたので、ついつい私も「犬の散歩」とかやってしまったくらいです。

で、最終的にはヨーヨーもおもちゃ箱へ突っ込まれる形となり、やはりそのヒモが他のおもちゃにからみつき、ジャマで仕方ない代物に成り下がってしまったのであります。

しかしそんな流行りすたりのある中で、繰り返し流行るものもありました。

それはリリアンです。

ご存知の方も多いと思いますが、リリアンはプラスチック製の筒の先に5本の釘がささっているという道具を使い、編み物をする遊びです。
専用(?)の色つき紐を編み込んで行くと、筒の下から太いロープ状のものが出て来るのですが、みんなでその長さを競うわけです。

でもその競争は、編み方が早い人が勝つとは限らず、専用の紐を買い足せるだけの財力がないと決して勝てない競技なわけです。
つまりアメリカンクラッカーのように、一度買えば済むというわけではなく、その後も材料費を投資していかなければならないという、まるで底なし沼のような恐ろしい遊びなのです。
しかも、編んだロープ状の物体は、いったい何に使えばいいのか分からず、尚且つ私などは、編んだ後の最後のところの始末の方法を知らないために、これまた編んでる途中の状態のまま、おもちゃ箱へと突っ込まれ、またまた他のおもちゃに紐がからんでしまい、それはもうジャマでジャマでしょーがないのでありました。

まあブームは儚いものでも「流行り」が悪いというわけではありません。
何事にも浮き沈みというのがあるわけです。

なので、私のメルマガも面白い時もあればつまらない時もあるのです。
だから今回はこれで終わりにして逃げてしまっても、怒ってはいけません。
また面白い時もありますので、それをお待ち下さい。

では、そんなところで、また来週!

ふう・・・ちょっと最近疲れ気味かな・・・

フォー!

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