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2004年4月9日:パインズクラブ通信 第71号

         
  • 公開日:2022年8月9日
  • 最終更新日:2022年8月20日

暦の上では・・・

入学式のシーズンですね。

地域によって多少違うかもしれませんが、だいたいこの前後1週間に入学式を行う学校が多いのではないでしょうか?

ちょっと古い言い方ですが、「ピッカピカの一年生」が小学校に通い始めます。

いえ、小学校だけではありません。

ピッカピカの一年生が中学校に、高校に、短大に、専門学校に、大学に、各種学校に、自動車学校に、めだかの学校に通い始めるのです。(ご紹介漏れはございませんでしょうか?)

そしてピッカピカの一年生は、

「よし、新しい学校で心機一転がんばるぞ!」

と心に誓います。

「心機一転」という言葉を使うってことは、この間まではがんばってなかった証拠なのですが、今度こそぜひともがんばって頂きたいものです。

及ばずながら応援させて頂きます。がんばってなかった代表として・・・

まあ、そんな私もかつては新学期を迎えるたび、「心機一転」目標を掲げて華々しくスタートを切ったものです。

ただよくあるケースとして、華々しいのはスタート直後だけで、だいたいが桜の花が散るのと同じタイミングで華々しく散ってしまうのです。早いです。その潔さだけはサムライのようです。

そして桜が散った後には、題名だけ書いてぜんぜん使ってないノートがたくさん手元に残ります。

でも、そのノートは決して次の年には使いません。なんたって次の年も「心機一転」ですから古いノートなんか使わないのです。

さて、早いもので今年の東京はもう桜が散ってしまいました。(ということは、私が学生だったら今年はスタートも切れなかったのか・・・)

先日(4/6)私は九段下のインド大使館までビザを受け取りに行って来ました。

先週ビザ申請に行ったときには満開だった桜も、今回は春風に吹かれてハラハラと散り始めておりました。

千鳥ヶ淵のお堀には桜の花びらがたくさん浮かび、そんな桜色の水面をボートがすぃーっと切り裂いて行きます。

こんなうららかな春の日にボートに乗ったらさぞかし気持ちいいだろうと、ボートの主を見てみれば、やはり若いアベック・・・・あわわわわ・・・

言ってません! 私「アベック」なんて言ってません! 断じて言ってません!

若い「カップル」と言いました! あなたの聞き間違いです!

だから、そこには若いカップルがたくさんいて、それぞれに手漕ぎボートや足こぎボートを楽しそうに漕いでいたのですね、はい。

水面ははるか下ですから、それを見下ろす中年オヤジには彼らの話し声は聞こえないのですが、長年生きてきた感でだいたい何と言っているかは分かります。

彼らはこんなことを言っているのです・・・

「あ~、シアワセね、こうしてあなたとずぅーと漕いでいたいわ」

うぬぬぬ・・・そんなことを言っているのか・・・

しかしなんだね、ずーと「こい」でいたら、愛には発展しないかもね・・・

桜吹雪の中の私は、何でもお見通しなのでした。

*このメルマガの後半へ続く

〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。

*このメルマガの前半からの続きです。

お堀にはアベッ・・・カップルのボートだけでなく、魚もいるようです。

よぉ~く見てみると・・・鯉のようです。

ちぇっ、また「コイ」かよ・・・・

それを見て思い出したのですが、私の高校は城下町にありましたので、よく学校の帰りにお堀端を歩いて帰ったものでした。

そしてそのお堀にもたくさんのコイがおりました。

お堀には赤い欄干にギボシをつけた橋がかかっていて、そのたもとではコイのエサが売られていました。

人通りの多い季節などは、おばちゃんが小さなイスとテーブルを出してエサの「おふ」を売っているのですが、それ以外は無人販売所として掲示板のようなところにエサが吊るされ、エサが欲しい人は勝手におふを取り、かたわらの料金箱にエサ代の10円を入れるようになっていたのです。

ですから365日24時間いつでもコイにエサをあげられるという、コイの側にすると非常にうれしいシステムが確立されていたのです。これがホントの「コイビニエンス・ストアー」なんでしょうね。わっはっは!

・・・・、

そんな甘やかされたお堀のコイたちは、人がエサをくれることをよぉ~く知っており、その赤い橋のたもとにはいつも大きなコイがたくさん群れていました。

私もよく橋の欄干から身を乗り出すようにして、そのコイの群れを見ていたのですが、やはりエサをあげなければコイはただ泳ぎ回っているだけで、決してこちらを仰ぎ見たりしません。かといってコイのエサにお金を払うのはもったいないです。

仕方がないので、私はツバを垂らしてみることにしました。

しかしおそらくコイは何かが水面に落ちたときの衝撃に反応するはずですので、あまりツバが少ないと気が付かないかもしれません。

そこで私は口をぐにゅぐにゅさせツバをたくさん溜めると、お堀の水面にそいつを垂らしました。

びちゃ!

私のツバはわりと大きな衝撃音を上げました。

するとコイたちは予想以上のすばやい反応を見せ、体をくねらせて上を向き、大きな口を開けたかと思うと、

「んぽっ!んぽっ!」

とツバを食べたではありませんか。 あー、きたない。えんがちょ!

これに気を良くした私は、さらに口をぐにゅぐにゅさせツバをびちゃびちゃ水面に垂らしていきました。

コイもまだツバとは気づかず、んぽんぽやってます。

これを音だけで表現すると「ぐにゅぐにゅ、びちゃびちゃ、んぽんぽ」となります。

う~、なんだか気分が悪くなってきました・・・・

これではせっかくの美しい思い出が、きたないものになってしまいます。やめましょう・・・って、始めからキレイな要素はなかったですね。すまん。

もし、みなさんの周りの池や川などにコイがいたとしても、ツバなんてあげてはいけません。

そんなことしてると、間接キッスで「コイ」が「愛」に変わってしまうかもしれません。

所詮人間とサカナの恋愛です。悲しい結末になることは分かりきっています。

なにしろコイがアイに変わるので、「ヒゴイ」も「ヒアイ」になってしまうからです。

・・・・、

くだらないことでお時間をとらせて申し訳ございませんでした。

私もこんなの書いてる間に、インド行きの支度でもすればよかったと後悔しています。

来週はもしかしたらインドからのメルマガになるかもしれません。

それでは猛暑のインドへ行って参ります!

みなさん御機嫌よう!

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